花馬祭り、五穀豊穣に感謝 長野県木曽郡南木曽町田立で
長野県木曽郡南木曽町田立で6日、県無形民俗文化財の花馬祭りが開かれた。五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全などに感謝を表す祭りで、300年以上続くとされる。花飾りを背負った木曽馬3頭や住民約70人でつくる華やかな行列が地域を練った。 地元の五宮(いつみや)神社の例大祭で奉納される。JR田立駅前の広場から神社まで、子供たちがおはやしをにぎやかに響かせながら2キロほどの道のりを歩いた。 馬が背負う花飾りは、稲穂をかたどって5色の色紙などで作り、365本飾られている。厄よけの縁起物とされ、最後に境内で住民や見物客らが勢いよく飾りを取り合った。 五宮神社の堀峰東総代長(73)は「住民が一堂に会してできるのはありがたいこと」と盛大な開催を喜んだ。花馬祭り保存会長の岡庭緑朗さん(74)は「地域が盛り上がる大切な場。人口が減少する中でも、知恵を絞りながら継承していきたい」と話していた。
市民タイムス