町職員に「誠意がない」と大声で呼び止め、パワハラと言われた町議が「虚偽だ」と町を提訴
島根県美郷町の藤原みどり町議(74)が町職員にパワーハラスメントにあたる言動をしたとして、町が記者会見を開いた問題で、藤原町議が8日、会見内容は虚偽として、町を相手取り、慰謝料など350万円の損害賠償を求める訴訟を地裁に起こしたと発表した。提訴は1日付。
町は9月27日に記者会見を開き、藤原町議が同月10日、議員控室で議案を説明した職員を呼び止め、30分以上立たせたまま質問したり、「誠意がない」などと大声で職員の態度や資質に関する発言を繰り返したりしたと説明。これらの行為がパワハラにあたるとした。
訴状では、執行部と議会は二元代表制に基づく関係であり、「(ハラスメントの成立要件となる)優越的な関係」はないと主張。この時のやり取りについても「『座って説明します』と言えばすむことであった」「30分間も立たせて質問していない」などとしている。
藤原町議は8日に町内で記者会見を開き、「意見のぶつけ合いがパワハラだとされると、議員はたまらない」と述べた。一方、町は「訴状が届いていないので、コメントできない」としている。