交通安全、県境啓発40回目 氷見と羽咋市 林市長、最後の参加
氷見市と羽咋市の合同交通安全県境キャンペーンは27日、氷見市谷屋の国道415号で行われ、林正之氷見市長と岸博一羽咋市長は「交通安全に県境なし」を合言葉に握手を交わし、両市の絆のさらなる深まりを願った。能登半島地震を受け、避難道路として415号の重要性が増す中、キャンペーンは40回の節目を迎えた。 両市の関係者約80人がドライバーに安全運転を呼び掛けた。キャンペーンは1982(昭和57)年に県道氷見羽咋線が国道に昇格した時から続く伝統行事で、11月8日付で辞職する林市長は最後の参加となった。県職員として氷見土木事務所勤務時代は「56豪雪」の対応に追われた思い出のある道路で、「氷見と羽咋を結ぶ大動脈。多くの面で交流の役に立つ」と道路の安全性向上に期待を込めた。 林、岸両市長はともに、国県に道路の整備促進を何度も要望してきた。岸市長は林市長の退任に「成果が出てきたところでの引退で、非常に寂しい」と語った。林市長への敬意を示し「地震ではともに液状化被害に見舞われた。これからも氷見と手をつないでまちづくりを進めたい」と話した。