子どもカワウソが「展示デビュー」へ 海遊館からニフレルへお引っ越し 最年少25歳の飼育員が奔走『けががとにかく心配です』
■引っ越し当日!慣れない環境…どうなる?
いよいよ迎え入れ当日です。これまで悩んでいた、1.5センチの隙間。前日の夜までかけて作った板はぴったりとはまり、隙間を埋めることができました。 【飼育スタッフ 松岡亮治さん】「よし!」 一方、海遊館では、宮側さんらがシイちゃんたちをケージに入れ、運び出しをしていました。 【飼育スタッフ 宮側賀美さん】「シイちゃん怖いよな。母ちゃん抱きついてくるしな」 お母さんのセンティがシイちゃんを守るように手を添えていました。シイちゃんを車に乗せ、海遊館を出発。およそ35キロの距離を、松岡さんが待つニフレルへと向かいます。車に揺れること、およそ50分。無事ニフレルに到着しました!初めての引っ越しですが、シイちゃんは元気そう。急に飛び出したりしないよう、運んできたケージごとバックスペースに入れましたが、見慣れない場所に戸惑っているのか、なかなかケージから出てきません。
そこで、餌を使って誘導すると、徐々にケージからシイちゃんたちが出てきました。 【飼育スタッフ 宮側賀美さん】「(展示ブースに)出したほうがいい気がする」 【飼育スタッフ 松岡亮治さん】「出します」 シイちゃんたちの様子が落ち着いていると判断し、展示ブースにつながる扉を開けてみることに。すると、お母さんのセンティが顔を出し、シイちゃんも続いて出てきました。最初は恐る恐る入ってきましたが、餌を食べながら、徐々にニフレルの展示ブースに慣れてきたようです。シイちゃんは初めての深いプールになかなか勇気が出ません。泳ぐお母さんの後を、浅瀬で懸命についていきます。 松岡さんががんばって隙間を埋めた場所もバッチリだったようで、シイちゃんのお引っ越しは大成功となりました。 【飼育スタッフ 松岡亮治さん】「無事、元気に動いている姿を見てひと安心しています。(お母さんと)並んで泳いで、潜っている姿もゆくゆくはのぞけたらいいかなと思っています」
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