スーパーの生がきって、そのまま食べて大丈夫? 当たった場合、スーパーや製造業者に慰謝料請求できるでしょうか。
かきの旬は種類によって夏と冬の2回あり、それぞれかきごはんやフライなど、食べ方もさまざまです。新鮮なものであれば生のまま食べられるため、プリプリとした食感が好きな人もいるのではないでしょうか。ただ、同時にかきを食べて食中毒になったという話を耳にすることも珍しくありません。 そこで本記事では、お店で購入したかきで食中毒になった場合、慰謝料を請求できるのかどうかを解説します。
一般的にスーパーなどで購入されているのは真がき
かきは、主に真がきと岩がきの2種類があります。それぞれどのような特徴があるのか見てみましょう。 ・食卓に登場することが多い真がき 真がきは細長い形をしており、岩がきと比較して小さいのが特徴です。旬の時期は冬で、主に養殖で育てられています。真がきの産卵は夏であり、それから1~2年間かけて育てられてから店頭に並ぶのが一般的です。 スーパーなどで見かけるかきの多くがこの真がきです。10~4月までに水揚げされていますが、特においしくなるのが冬の12~2月頃となっています。プリプリとした食感で、クリーミーです。身だけの状態で冷凍して販売されていることもあります。 ・市場に登場するまでの時期が長い岩がき 岩がきは真がきよりも育成期間が長く、4~5年間たってから販売されます。その分サイズも真がきよりかなり大きく、天然・養殖どちらも真がきより価格が高いのが特徴です。真がきのように殻をとって身のみで販売されているケースは少なく、旬は6~9月頃となっています。プリプリとしてクリーミーな真がきと比較して、岩がきはジューシーで弾力があるのが特徴です。
かきによる食中毒の原因はノロウイルスが多い
かきを食べるときは、新鮮なものを食べることが、食中毒にならないための条件のひとつです。ただ、新鮮なかきであっても食中毒になる場合があります。 かきの食中毒の原因は、餌であるプランクトンを食べることで、同時に海水中に含まれているウイルス、特にノロウイルスを大量に取り込んでしまうことです。 つまり、かきそのものに食中毒の原因があるというより、生育環境に問題があるといえるでしょう。餌を食べることでウイルスが蓄積されていくため、ウイルスが多い海域で育ったかきを食べると食中毒になる可能性が高くなってしまうのです。