野菜摂取量、01年以降最少 目標値「350グラム」に遠く 厚労省
2023年の成人の野菜摂取量が、比較可能な01年以降で最少となる1日当たり256グラムだったことが、厚生労働省が25日に公表した国民健康・栄養調査で分かった。 【ひと目でわかる】野菜摂取量の平均値 政府の健康づくり計画「健康日本21(第3次)」が定める目標値は350グラムだが、摂取量は男女とも減少傾向にある。厚労省の担当者は「目標値に達するよう支援を強化していきたい」としている。 調査は毎年行っており、23年は11月に実施。無作為抽出した6014世帯のうち、2921世帯から回答を得た。20、21年はコロナ禍で実施されなかった。 その結果、20歳以上の野菜摂取量は1日256グラムで、「野菜」に分類される食品が現在と同じになった01年以降の調査で最少だった。年代別では20代が最も少なく、年代が上がるほど多くなった。350グラム以上摂取したのはどの年代でも3割に満たなかった。 このほか、喫煙率は15.7%で、過去最低だった22年の14.8%から上昇した。肥満度を示す体格指数(BMI)が25以上の肥満者は男性が31.5%、女性が21.1%で、いずれも22年とほぼ同じだった。