実写『ゴールデンカムイ』映画版が“これから”で終わった理由 WOWOWとのタッグで挑む完璧な映像化
植田も「WOWOWが製作しているドラマは、決められた枠よりも、一番面白い方法を大事にして作るというスタイルです。(地上波のように)クール制ではないので話数も基本的には自由ですし、各エピソードの尺もぜんぜん違います。最低何分以上、何分以内という大まかな決まりはありますが、その範囲内であれば自由なんです」と語る。
その言葉に「最初から決まった枠を埋めていくのではなく、純粋に面白い作品を作るためにどれくらいの尺が必要なのかも判断していく、これからは、そういう時代になっていくと思います」という松橋は、「結局、時間とお金というのは作品のクオリティーに直結するので、資金を投下し、かつ時間をかけられるっていうことはとても大事です。そういう意味でもWOWOWさんは『ゴールデンカムイ』を映像化するうえで、最適なパートナーだと思います。“大至急作ってください”みたいなこともないですしね」と笑顔。
もちろん、ドラマのクオリティーも映画並みだ。植田は「自分たちで言うのもなんですが、仕上げ段階から感激してしまうほどの完成度だったので驚きました。WOWOWでは、いつもドラマの第1話を無料放送しているのですが、これが無料で見られるのはすごいなと、それくらいのものに仕上がっているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」と自信を見せる。
そのうえで、「それこそ、Netflixがやっているようなことを、WOWOWさんもずっと以前からやってきているんですよね」と語った松橋は「やはり、Netflixや Prime Video のような外資だけではなく、日本勢が頑張らなきゃいけないという思いもあります。そう言いながら、私もどちらの会社でも作品をやっているわけですが(笑)。今回は、その経験もフィードバックしていきたという思いもありますね」と本作に込めた思いを語った。(編集部・入倉功一)
「連続ドラマW ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-」WOWOWで10月6日(日)午後10時より独占放送・配信開始(全9話)第1話は無料放送・配信