何気なさ

「GBM-2100-1AJF」¥37,400 “カシオーク”として一世を風靡したオクタゴンベゼルの2100シリーズも、定番となって久しい。6月に登場する「GBM-2100-1AJF」は、メタルベゼルとウレタンバンドのスポーティな組み合わせがプロダクトとしての堅実さを感じさせる1本だ。蒸着塗装の文字盤はほかにブルーとグリーンがあるが、バンドカラーと合わせたブラックのほうがしっくりくる。機能面はタフソーラーとBluetoothを介してスマホのアプリとつながるモバイルリンク機能を搭載。昨今はどうしてもコラボや突飛なデザインばかりが注目される。こういう地に足についた1本を選べる眼も養っておきたい。（岩田桂視、シニア・ライフスタイル・エディター/デジタルエディター）

精密な和の意匠を腕に

「MRG-B2100B-1AJR」　￥649,000 インスピレーション源は「木組」。文字盤とインデックスに凹凸のあるパーツを精巧に配置し、まるで伝統工芸品のような美しい組子格子を生み出した、ジャパニーズモダンを感じる新鮮な逸品だ。微細な空洞部分からはソーラー発電に必要な光を通し、深みのあるメタリックブラックの文字盤を実現している。「MR-G」シリーズはG-SHOCKの中でも最上級ラインだが、中でもこの「MRG-B2100」は、こだわりの金属素材を使用している。プラチナと同等の輝きを持つといわれるコバリオンをベゼルトップに、そして硬度の高いチタン合金をバンドに採用し、強度を極限まで高めている。また、鏡面仕上げを多用したことで生まれる黒の魅惑的な輝きも大きな魅力。匠の技を集結した和の造形美は、日本人はもちろん、海外のウォッチラバーたちをも虜にするはずだ。（橋田真木、スタイル&フィーチャーズ・ディレクター）

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