IMFアジア太平洋局長、為替介入は時に適切-特定の国には触れず
(ブルームバーグ): 国際通貨基金(IMF)アジア太平洋局のクリシュナ・スリニバーサン局長は30日、米国での経済の力強さやインフレ持続、金融政策の方向性の中でドルが堅調に推移していると述べた。
同局長は最新の「IMFアジア太平洋地域経済見通し」に関してシンガポールで行った記者説明会で円相場についてコメントを求められた際、特定の国や地域に触れず、介入することが適切と判断される局面もあると指摘。
例えば、市場機能が損なわれ、為替レートが急激に大きく変動し、金融の安定が損なわれることもあるとし、そのような場合、介入は時に適切であり得るとの考えを示した。
スリニバーサン局長によれば、かなりの程度、大幅な円安は金利差を反映したものだという。
同局長は中国について、産業政策を縮小することが有益だと話し、中国が抱えているのは過剰生産能力ではなく経済的なスラック(たるみ)だと分析。中国はまた、消費を喚起するため不動産セクターの問題にも取り組まなければならないとも語った。
原題:IMF Says Market Intervention in Currency Sometimes Appropriate(抜粋)
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Katia Dmitrieva