期待外れ…。Jリーグ“ガッカリ”外国人選手10人。2023シーズン、大苦戦した助っ人たち
DF:アンソニー・アクム(ケニア代表) 生年月日:1992年10月20日 所属クラブ:サガン鳥栖 2023リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト 31歳のベテラン、アンソニー・アクムは現役ケニア代表選手であり、先月にはかつてのJリーグMVP、マイケル・オルンガと共にワールドカップ・アフリカ予選を戦っている。サガン鳥栖加入が発表された際、クラブ公式X(旧Twitter)にはサポーターから好意的なコメントが多く寄せられていたことからも、それなりに期待されていたのは確かだ。 しかし、アクムのプレーは鳥栖サポーターの記憶に残らなかった。リーグ戦ではたったの一度もベンチ入りできず、YBCルヴァンカップ3試合と天皇杯1試合の出場に留まったのみ。シーズン中にケニア代表に招集され、試合にも出ていたことからコンディション面に問題があったとは考えにくく、川井健太監督のチームに居場所がなかったということになる。 ケニアメディア『Pulse Sports Kenya』は「(鳥栖が中位であるにもかかわらず)なぜ彼が十分なプレーをしていないのかは未だに不可解」と状況を伝え、続けて「彼の今後の国際キャリアを危険にさらす可能性がある」と母国選手を心配していた。今後がどうなるか注目したい。
MF:チャナティップ・ソングラシン(タイ代表) 生年月日:1993年10月5日 所属クラブ:パトゥム・ユナイテッド(タイ) 2023リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト(川崎フロンターレ) タイの英雄的存在であるチャナティップ・ソングラシンは2017年に北海道コンサドーレ札幌に加入。翌年にはリーグ戦で8得点を挙げてチームの躍進を支え、東南アジア出身選手としては史上初となるJリーグベストイレブンにも輝くなど、北の大地で一つの歴史を築き上げた。 昨年には満を持して川崎フロンターレに移籍。タイメディアによると、移籍金は国内最高クラスの4億円以上となったようだ。しかし、タイの英雄はその金額に見合う活躍を果たすことができず。テクニックの高さは随所で見られたが、札幌時代のような輝きはなく、おまけに怪我も多かったことで主力に定着することは叶わなかった。 今季は挽回が期待されたが、鬼木達監督の元で状況は変わらず、なかなか試合に絡めなかった。そして6月、チャナティップは母国のパトゥム・ユナイテッドに完全移籍。結局、川崎Fでは約1年半の在籍でフル出場が一度もなく、公式戦わずか3得点3アシストと厳しい内容となっている。札幌時代の活躍や高額な移籍金を考えると、大失敗と言わざるを得ないだろう。
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