音別フキ今季初収穫 ふき蕗団
北海道釧路市音別町の特産品フキの生産、販売を通じて地域活性化や雇用創出に取り組む「音別ふき蕗(ふき)団」(伊藤まり代表理事)が22日、同町内の畑で今季の初収穫を行った。 同団体の活動は今年で7年目を迎え、育てたフキの販売のほか、西日本を中心に展開する「グリーンコープ生活協同組合」への出荷やフキのピクルス「瑞(みず)音(ね)」、コンブとフキのつくだ煮「ふきっこ」など加工品の開発、販売も行っている。 好天に恵まれたこの日、スタッフら約10人が午前8時から刈り取りを開始。4月の気温がなかなか上がらず、昨年度に比べて1週間ほど遅い初収穫となったが、刈り取ったフキの切り口からは音別の清らかな水があふれ、畑一面に濃厚なフキの香りが漂った。 今年度は新たな商品開発の研究を行うほか、かんきつ系のシロップを使った新しい瑞音の販売などを計画。さらに、6月23日には初のフキ刈り体験イベントなども行う。伊藤代表は「おいしいフキを食べてもらいたいという思いは今も変わらない。来年新しい商品を販売できるよう、今年はしっかりと研究していきたい」と話していた。 この日収穫した約300㌔のフキはすべて出荷したが、直売も同日から開始。値段は1㌔550円、6月2日からは1㌔350円で販売する。場所はJR音別駅前から憩いの森方面へ車で約10分。問い合わせは090(1526)9935へ。 なお、フキの販売も行う町の一大イベント「北のビーナス蕗まつり」は6月16日の開催を予定している。
釧路新聞