28歳で「貯金50万円」です。NISAをやってみたいのですが、もう少し貯金が増えてからのほうが良いでしょうか?「月1万円」くらいなら、挑戦しても大丈夫ですか?
金融庁 つみたてシミュレーター 毎月1万円の積立でも、35年と長期で運用すれば1000万円を超える資産を築くことも可能です。そして、ある程度貯金ができれば、そこからは残りの2万円も投資に回すこともでき、さらに資産を増やしやすくなるでしょう。
貯金と投資の特徴と違い
貯金と投資では、特徴や注意すべき点がそれぞれ異なるため、きちんと理解しておくことが大事です。ここではそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。貯金と投資の特徴を図表3にまとめました。 図表3
筆者作成 ■貯金のメリット・デメリット 貯金のメリットは主に次のとおりです。 ・元本が保証されている ・現金の出し入れが簡単 貯金は元本が保証されているため、安心して資金を預けられます。また、普通預金などであれば、ATMなどから容易に現金を引き出せ、突発的に資金が必要になった際にも柔軟に対応できるでしょう。 一方で貯金には次のようなデメリットがあります。 ・インフレに弱い ・リターンがほとんどない 貯金の場合は、現在は預けていてもほとんど利息がつかないため、インフレが長期で続いた場合は実質的な資産価値が減少してしまいます。また、投資に比べるとリターンが低いため、資産を増やすという点では不向きです。 ■投資のメリット・デメリット 投資のメリットは主に次の2点です。 ・利回りが高い ・インフレに強い 投資は貯金に比べて利回りが高い傾向にあり、少しでも効率よく資金を増やしたい人におすすめの手段です。また、株式などの有価証券はインフレにも強い性質があるため、物価上昇の局面でも資産価値を維持しやすくなります。 一方の投資のデメリットとして、元本割れを起こしてしまう可能性があることが挙げられます。投資は元本保証がないため、市場変動によっては元本を大幅に割ってしまう可能性がある点を十分理解した上で取り組む必要があるでしょう。