ヤクルト・村上宗隆、両リーグトップ15号!「どんな投手でも支えたいと思っている」 奥川が投げれば4番が打つ
(セ・リーグ、ヤクルト6-1阪神、10回戦、阪神6勝4敗、29日、神宮)神宮の空に、燕の主砲らしい弾道が戻った。ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が5-1の五回、第3打席に両リーグトップの15号ソロ。左腕富田の外角直球を左中間へ運び「コースに逆らわず、しっかり押し込めた。逆方向にいい本塁打が打てたのでよかった」とうなずいた。 奥川が2年ぶりの復活勝利を挙げた、14日のオリックス戦(京セラ)でも先制打を放った村上。後輩右腕が823日ぶりの本拠地登板を迎えたこの日も、一発を含む2安打2打点で力強く援護し「どんな投手でも支えたいと思っているし、先発投手に勝ちをつけたいと常に思っている。きょうは打線でカバーできてよかった」と胸を張った。 12日のソフトバンク戦以来、自身11試合ぶりの一発。交流戦終了後の練習期間では、全体のフリー打撃終了後も最後まで一人で残って打ち続けるなど、試行錯誤する4番の姿があった。捕手寄りの方向からゴムチューブで引っ張られながら、軸足の左足にしっかりと体重を乗せる下半身の使い方を意識して打撃練習を反復した。 復調をアピールする主砲の一発に、高津監督は「きょうの打撃を見ていると、少し良くは見えてきた。苦しみながら少しずつでも前進してくれたら。やっぱり彼が打たないと。もっと状態を上げてほしい」と期待を込めた。 村上が打ち、奥川が勝ち、理想的な形で連敗を止めた。主砲は「一試合一試合、しっかり結果を残すことだけ。自分の状態どうこうではなく、勝ちに向けて頑張りたい」と力強く歩みを進めた。(浜浦日向)