スカパラが「泣くほど感動したステージ」とは? 10-FEETとのエピソードを明かす
東京スカパラダイスオーケストラの谷中 敦(Key)が35周年となる活動や、新曲への想いなどを語った。 谷中が登場したのは、J-WAVEの番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)内、音楽以外の「+1」なトピックをゲストに尋ねるコーナー「MUSIC+1」だ。オンエアは5月15日(水)。
「後悔」が絆を生むこともある
今年で活動35周年を迎える東京スカパラダイスオーケストラは、5月6日に新曲『風に戦ぐブルーズ feat.TAKUMA(10-FEET)』を配信リリース。 2013年にリリースした『閃光 feat.10-FEET』で初めて10-FEETとコラボレーションをしたスカパラ。谷中は「10-FEET(の楽曲)にスカパラメンバーが参加したものもあるので、そういうものも含めるとたくさんになっちゃうけれど」と話しつつ、10-FEETとコラボレーションするようになって10年以上経つと語った。 サッシャ:(初めてのコラボは)25周年のタイミング? 谷中:はい。そのときにバンドコラボというのをやって、10-FEETのメンバー3人とスカパラのメンバー9人、全部で12人のコラボレーションをしてそこから始まって。だから彼らとのコラボレーションは10周年になります。 サッシャ:僕は初めて知ったんですが「そよぐ」って「戦ぐ」と書くんですね。 ノイハウス:驚きでした。 サッシャ:「そうなの?」と思って思わず変換して検索しちゃいました。 谷中:こういう風に書くのが面白いなと思って。調べると戦うという字は「ふるえる」みたいな意味合いもあるので、そういうこともあるんじゃないかとか、諸説いろいろあるらしいです。崖っぷちに立って風に「なびく」のではなくて戦うようにしっかり立っている旗、みたいなイメージで使えたらいいなと思って。「背を向けて海に向かっているブルーズな人」みたいなイメージもあります。立ち尽くすというか。 ノイハウス:このタイトルにはどのようにたどりついたんでしょうか。 谷中:35年の人間関係のなかで自分が感じてきてきたブルーズ、ブルーな気持ちをひとつに表わしています。そうなるとどうしても、自分としては友情の話になってきます。いろいろな方々のことを思い浮かべながら。 サッシャ:歌詞を読みましたが、これまでの時の流れで出会って別れていった人たちのことですか? 谷中:人間関係のことで楽しかったことや、楽しかった人との思い出はもちろん思い出します。ですが、それよりも果たせなかった約束がある相手、その後悔こそが人と人をつなぐ絆であるということも自分は思うんです。積極的に後悔することによってその人との絆を深めていくということも、個人的にやっていくべきじゃないかなという。 サッシャ:いまはもうつながってない人ではなくて、いまもつながっているけど途中で後悔があったからこそ絆が深くなっている人のことも思っている? 谷中:もちろんそれもあります。 サッシャ:素敵です。35周年で、しかもこれをTAKUMAさんに歌ってもらいたいみたいな。 谷中:TAKUMAもスカパラと同じように同じような人間関係の景色のなかを泳いできているので、感じてもらえるかなと。 サッシャ:こういうのはTAKUMAさんと話をするんですか? 谷中:けっこう話しましたね。 サッシャ:そこから歌詞にして。 谷中:「こういう歌詞にしよう」とかではないですけど、お互いに話をしていて感じたことを。 ノイハウス:曲に向けて話し合うだけではなくて、ざっくばらんに話したなかから生まれてきたと。 谷中:自分がTAKUMAのLINEに詞を送ると、TAKUMAから詞が返ってきたりすることもあります。そういうのもたまにやっているので。『第ゼロ感』とかも「すごくいい歌詞できたよね」とLINEで送ったら「谷中さんとの詞のやりとりで鍛えられた部分もあります」って、そういう殊勝なことを言ってくれて(笑)。 サッシャ:最高、TAKUMAさんも素敵ですね。 谷中:あの子はすごく格好いいです。