【速報】検事が「検察なめんなよ」「ふざけるな」と暴言、机を叩く場面も プレサンス国賠訴訟の法廷で取り調べ映像を再生 判決は来年3月 最高検は「不適正」と認定
検事が怒鳴ったり、侮辱したりする取り調べの映像が法廷で再生されました。
不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さん(61)は2019年、学校法人をめぐる横領事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、無罪となり、おととし、国に賠償を求めて提訴しました。
裁判では、田渕大輔検事が山岸さんの元部下を取り調べた録音・録画映像の扱いが焦点の一つとなり、最高裁が10月、およそ18時間分を証拠として提出するよう、国に命じました。最高裁が、民事裁判で取り調べ映像の公開を認めるのは初めてでした。
強い口調で迫ったり、机をたたいたり
18時間分のうち、きょう、大阪地裁の法廷で再生されたのは、田渕検事が怒鳴る場面など、弁護団が「特に問題がある」と判断して抜粋した、およそ25分間の映像です。
再生映像で、田渕検事が「検察なめんなよ」「ふざけるな」などと強い口調で迫ったり、机をたたいたりする取り調べの場面が明らかにされました。大阪高裁は、こうした取り調べを違法だとして、田渕検事を特別公務員暴行陵虐の罪に問う刑事裁判を開くことを決めています。
民事裁判の審理はきょうで終結し、来年3月に判決が出される予定です。
◇ 最高検は、田渕検事のこうした取り調べが「不適正」だったと認定したことが分かりました。大阪地検によりますと、田渕検事に対する指導が行われたということです。