5月から紫外線さらに強く!曇りや雨の日も油断大敵…色の濃い服、サングラス、日傘は差し方がポイント!効果的対策を
天気予報などで「紫外線対策をしましょう」と耳にすることが多くなってきた。そもそも「紫外線とは具体的に何か?」「対策は本当に必要なのか?」「夏になってからでも遅くないのでは?」という疑問を抱きがちだ。紫外線対策を先延ばしにすると、直ちに影響は出ないが、肌へのダメージや健康への影響は時間をかけて顕著になるため、注意が必要である。 【画像】日傘は差し方がポイント!
「紫外線」って何?
紫外線は太陽から来る光の一部である。地上に届く太陽光のうち、人間が目にすることができる可視光線より長いものを赤外線、短いのが紫外線だ。更に波長が短いX線などもある。この目には見えない紫外線は、波長が長い順にUV-A、UV-B、UV-Cの3つに分類される。 このうち、UV-Cの全部とUV-Bのうち波長の短いものは上空のオゾン層に吸収され、地上には届かない。しかし、UV-Bの波長の長いものとUV-Aは地上に届く。 UV-AとUV-Bの2種類では、肌への影響はそれぞれ異なる。UV-Aは肌の深い層へと届き、肌の老化を促す。一方、UV-Bは肌の表面に作用し、日焼けや皮膚がんの原因となることがある。このUV-Bは数%に過ぎないが、皮膚がんや白内障の原因になることもある。そこで、紫外線対策をしてUV-AとUV-Bから私たちの体を守る必要がある。
いつから紫外線が強くなる?
紫外線は一年中降り注いでいるが、特に4月頃から急に強くなっていく。それから夏にかけて紫外線は更に強さを増し、7月と8月にピークを迎える。 紫外線には「UVインデックス」という日差しの強さを数値で表すものがある。この数値が高ければ高いほど、日焼けや肌に悪い影響を与える紫外線が多いということだ。主に0から11+の範囲で示され、数値が上がるごとに紫外線の強さも増す。 環境省によると、数値が「1~2」だと紫外線は弱く、安心して戸外で過ごせる。しかし、「3」以上になると注意が必要になってくる。紫外線対策として、日中は日陰を利用したり、日焼け止めを塗ったり、帽子をかぶったりするのがおすすめだ。 5月の日本は広い範囲で平均すると5以上となっているため、対策が必要だ。 1年で最も気温が高くなるのは平年だと7月下旬から8月上旬にかけてだが、太陽の光が最も強いのは太陽が一番近くなり、真上を通る夏至だ。2024年の夏至は6月21日(金)である。しかし、6月の紫外線が最も強くならないのは梅雨の時期にあたるためだ。 梅雨の時期でも晴れ間は空気が澄んでいて紫外線がかなり強くなるため、注意を怠ってはいけない。5月の紫外線は6月と同じくらいである。また、私たちの肌は紫外線を浴びた後の9月頃より、強い紫外線に慣れていない5月の方が紫外線に対する抵抗力が弱く、より注意が必要になってくる。