中国軍ハッカー、日本の防衛“最高機密”に侵入か――米「強い不満と危機感」? 医療の混乱狙い、メール盗み見…やまぬ攻撃
■官房長官「漏えいの事実確認できず」
小野委員 「(中国軍ハッカーによる)サイバー攻撃は依然として防ぎきれていません。オーストラリアに対するサイバー攻撃は、医療など公共サービスを狙っています」 「そして7月も、アメリカの閣僚や外交官のメールが盗み読まれていた、ということが分かったといいます。日本の防衛機密は十分に標的になり得ます」 「松野官房長官は8日、『サイバー攻撃によって防衛省が保有する秘密情報が漏えいした事実は確認していない』と述べています。日本政府もサイバーセキュリティー強化に重点を置いているとところです」
■サイバーセキュリティーどう強化?
佐藤アナウンサー 「どのように対策を強化していけるのでしょうか?」 落合さん 「こういう事態に完全に対策するのは、かなり難しいと思います。中国本土からインターネット回線を通してハッキングをした、というだけの話ではないかもしれないなと思っています」 「例えば、機密情報を扱っている人が誰なのかが分かれば、その人のオンラインの行動を監視するなどしてパスワードを盗むなどができるかもしれないし、逆に言うと、スパイが接触してくる可能性もあります」 「完全に防ごうと思うと、例えば権限がある数人が同時にいないとアクセスできないなどの方法もありますが、セキュリティーの強固さを求めると利便性を下げる結果にも比較的つながりやすいです」 「ただ最高機密ですので、残念ながら起こってしまったことを前提に、いろいろ対応していくしかないかなと思います」 佐藤アナウンサー 「なかなか難しいということですね」 落合さん 「とても難しいと思います」 (8月8日『news zero』より)