レッドブルCEOが語る「RB大宮アルディージャ」と新エンブレムに込めた意図。チーム名の由来「リス」が消えた背景は...
「これからもずっとファンに愛される形で続けていきたい」
大宮アルディージャや、大宮アルディージャVENTUSの経営権を取得したレッドブルグループは11月6日、新たなクラブプロパティを発表。チーム名は、2025年1月より、「RB大宮アルディージャ」となる。 【画像】発表された大宮の新エンブレムとロゴ RBはドイツ語の「Rasen Ballsport」(芝生の球技)を意味し、その頭文字が採用された。レッドブルグループが持つ、ドイツのRBライプツィヒのRBと同様となる。 また、クラブの新エンブレムも同時に発表された。 2頭の赤い牛が左右からサッカーボールへ向かっていくレッドブルグループお馴染みの絵柄が入った一方で、「OMIYA ARDIJA」の文字と、クラブカラーのオレンジが使われている。 発表会見でRed Bull GmbHのオリヴァー・ミンツラフCEOはクラブ名やエンブレムに込めた意味を以下のようにコメントした。 「大宮の上層部と繰り返し協議して、互いに尊重してきました。まず、大宮が我々のグループの一員であると分かるように、そしてチームカラーであるオレンジがそのまま生かせるように、みんなが納得する形でやってきました。(新エンブレムは)レッドブルのサッカーファミリーの一員であるということと、これまで大宮が培ってきたものの両方を示しています。これからもずっとファンに愛される形で続けていきたいです」 会見に同席していた大宮の原博実代表取締役兼フットボール本部長も「これまでの歴史を尊重してもらったうえで、新しいクラブの意気込みを感じる」と付け加えた。 一方で「アルディージャ」の由来ともなっているリス(スペイン語のリス「ARDILLA」を読みやすく変えてチーム名に)の姿が無くなった点について、ミンツラフCEOは以下のように説明した。 「こういうことを決める上で、クラブの皆さんと話を突き詰めて、共通理解に達しています。RB大宮アルディージャとなったことで、リスが完全に消えてしまったということではないと理解しています」 今回の発表会見では、そのリスをモチーフにしているクラブマスコットの「アルディ」や「ミーヤ」の去就には触れられなかったが、ミンツラフCEOは「Jリーグにおいて、マスコットの存在は大きな意味があることは私たちもよく理解しています」と語る一方で、「マスコットに関しても(エンブレムと)同じ段階が必要だと思うので、もしかしたら変わるかもしれないし、もしかしたらそのままかもしれません」と、変更と継続それぞれの可能性に含みを持たせた。 取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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