デニス・ハウガー、スパの時点でレッドブルから育成契約終了を通達されたと明かす「来年うまくやれれば、彼らは僕を取り戻しに来るはずさ」
レッドブルの育成ドライバーとしてFIA F2の参戦中のデニス・ハウガーは、レッドブルから今季限りで若手ドライバー育成プログラムから除外すると通達されたことを明かした。しかし、辛い心境はないという。 【動画】F1マシン vs MotoGPマシン vs ラリーマシン!?レッドブルが究極対決実施 ハウガーは自動車レースを初めた1年目の2018年に、レッドブルのジュニアチームに参加。2021年にはFIA F3のチャンピオンを獲得し、鳴物入りで2022年にFIA F2に参戦した。 しかしF2でハウガーは輝くことはできなかった。プレマのドライバーとして参戦した1年目はランキング10位。今季はMPモータースポーツに移籍したが、アブダビでの最終戦を前にランキング8番手に留まっている。 そんなハウガーは7月のスパ戦の時点で、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコから、今季限りでレッドブル・ジュニアチームとの契約を解除することを知らされたという。 「スパの予選直前に、彼(マルコ)と会うようにというメッセージを受け取ったんだ。その後、20分ほど話をした」 ハウガーは先日行われたマカオGPの際にそう語った。 「もちろん、僕も今年もっと良い成績を期待していた」 「ある時点で物事がうまくいっていれば、僕らはそこに上がることができたかもしれない。でも、最終的にはそのことを忘れ、来シーズンに向けてできる限りのことをしなきゃいけない。来年は、僕にとってF2での最後のシーズンになるはずだし、(F1に向けて)最後の一歩を踏み出すための、非常に重要な機会となるからだ」 ハウガーはレッドブルとの契約が解除されても、来季はMPモータースポーツからF2への参戦を継続できるようだ。 レッドブルはもっと時間を与えるべきだったと思うか? そう尋ねられると、ハウガーは次のように語った。 「ヘルムートはヘルムートだ。彼は極めて率直な人だ。その質問については、その通りとも言えるし、そうじゃないとも言える。でも、僕は一緒に過ごしたこの数年に感謝したいと思う」 「うまくやることができれば、来年もっと多くの可能性が開かれるかもしれない。きっと、彼らは僕を取り戻しに来る必要があるだろうね! 僕は今のところは(どのF1チームとも)契約を結んでいないから、どんなチャンスだって掴むことができるんだ」 そんなハウガーはマカオF3で2位を手にした。F2と同じくMPモータースポーツから、負傷したフランコ・コラピントの代役をして急遽の参戦となったが、強豪を相手に自身の力を発揮できたと考えている。 「ハイテックとプレマは本当に速かったから、僕らが持っていたポテンシャルを最大限に発揮できたと感じている」 そうハウガーはマカオF3を振り返った。 「週末を通じてずっと劣勢だった。でも僕らは一歩ずつ、セッションごとに良くなっていった。最終的にはプレマのドライバーたちよりも速かった」 「僕は120%の力を発揮した。一か八かだったけどね。僕らは良い仕事をしたけど、これが僕らができる最大限だった」
Jamie Klein
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