ツシマヤマネコ 繁殖向け搬出入 「つむぎ」神奈川へ、「つつ」愛知から 佐世保・森きらら
長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)は14日、国天然記念物ツシマヤマネコの繁殖を目的とした搬出入をすると発表した。森きららからは「つむぎ」(雌、2歳)を21日に搬出する予定。 森きららは環境省が公益社団法人日本動物園水族館協会と共に進めるツシマヤマネコの保護増殖事業に参画している。同事業の「令和6-7年 ツシマヤマネコ飼育下繁殖計画」に基づき、冬から春にかけての繁殖期に向けた搬出入が決まった。 「つむぎ」の搬出先は神奈川県の「よこはま動物園ズーラシア」。森きららに搬入されるのは愛知県の「名古屋市東山動植物園」の「つつ」(雌、0歳)で、搬入は12月13日を予定している。展示する場合は森きららのホームページなどで知らせる。 森きららが現在飼育しているツシマヤマネコは雌3匹、雄3匹の計6匹。2014年に初の繁殖に成功し2匹が生まれた。17年にも1匹生まれたが、生後2日で死んだ。