〈海外出稼ぎ風俗〉「日給30万円はカタイ」の謳い文句も、肩書やルックスがないと売れ残り…かつてはモデルやアイドルの裏バイトも昨今は飽和状態・出稼ぎ戦国時代へ(元・セクシー女優ライターが解説)
出稼ぎ嬢の買い手はいつも新しいもの好き
海外出稼ぎ嬢と遊びたがる客は、現地に住む中国人がメインだが、昨今はその他にもアメリカ人、インド人、フランス人といった多種多様な男性も利用しており、必ずしも中国人富裕層ばかりに当たり、チップまみれでホクホク……なんてことはない。 彼らは日本のように、風俗店に溢れた環境で過ごしていないため、店探しは友人同士のネットワークを利用することが多いそう。店舗とのやりとりは主にWeChat(微信)やテレグラム等のメッセージアプリで行われ、女性の最新情報もこちらを経由して流れてくる。 いくら日本人女性が増えたと言えど、1店舗が抱えられる在籍数には限界がある。横同士の繋がりが濃く、ネットワークが狭いのでコンパニオンが同じ店を短期間でリピートすると、客はすぐに飽きてしまうのだ。「あぁ、この子また来てるよ」「完全に海外出稼ぎ常連組だね、珍しくない」「いつでも遊べる子は希少価値がない」と……。 かつて日本で人気を博した某セクシー女優も、過度な海外出稼ぎを繰り返した結果、値段がつかなくなった。 圧倒的な知名度を誇るにもかかわらず、現在はひと晩を過ごすのに約20万円以下の金額で取引されている。全盛期は1回100万クラスだったため、何と残酷な話だろう。 “ネットワークが狭い”というのは店だけではなく客同士も同様である。 お互いに情報交換し、見たことのない新しいコンパニオンがやってくる→それぞれで一度遊ぶ→飽きて次へ流れる… このようなパターンが多い。超有名セクシー女優やよほどルックスがいいなどの強みがないと、なかなか個人のリピーターにはなりづらいのが現実といったところ。 海外出稼ぎを延々と続けるにはコンパニオン生命をどう延ばすかが肝となる。そのほかにも外国で働く危険性や病気、逮捕のリスクも考慮すると、命を削った労働とさえいえるかもしれない。 覚悟さえ決めたら収入が保証される、なんてのはひと昔前の話。入り口は広がっても、その先が狭き門とはなんとも悩ましい。 それでも海外出稼ぎを希望する女性が後をたたないため、さらなる格差の広がりが加速するだろう。その時はまた以前のようなあり方へと戻るのだろうか。引き続き、海外出稼ぎの動向について注目していきたい。 ※「集英社オンライン」では、海外への出稼ぎ風俗について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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