ゴールドマン、原点回帰が増益決算導く-ソロモンCEOは名誉挽回
(ブルームバーグ): 米銀ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、強みを持つ得意分野へ同行を回帰させるのに回り道をしていたが今は違う。
ソロモン氏は昨年、自身のリーダーシップやコンシューマーバンキング事業の失敗への批判をかわすのに追われていた。同事業からは撤退したが、同氏はゴールドマンを一流の大手金融機関へと押し上げた原点に注力すると表明していた。
その努力は15日に発表した1-3月(第1四半期)決算で報われた。ゴールドマンは投資銀行業務やトレーディングで予想を上回る業績を上げ、純利益は前年同期比で28%増加した。リテール部門の解体で発生した損失は四半期業績にはほとんど影響がなかった。ゴールドマンはトレーディングで手腕を発揮し、ライバルからシェアを奪うと同時に圧倒的なディールメーカーとしての地位を再び確立した。
ゴールドマン、1-3月増益-債券トレーディング収入予想上回る (1)
同行の株価は15日午前に一時6%上昇。年初来で最大の上げを記録した。
ゴールドマンの元パートナーで現在はシーマネーを運営するジャッキー・ゼーナー氏は「ゴールドマンが新規株式公開(IPO)から25周年を迎えようとしている中で、今回は往年の決算のようだ。全ての中核事業分野で結果が出ている」と語った。
原題:David Solomon Gets Mojo Back With Goldman’s ‘Near-Perfect Print’
(抜粋)
--取材協力:Sridhar Natarajan.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Hannah Levitt, Max Abelson