<国会用語>法律ってどうやってつくるの?
衆参の意見が分かれた場合
しかし、衆議院で可決された法律案が、参議院では否決されることもあります。第2次安倍政権の誕生前までは、衆議院と参議院で多数派が異なる「ねじれ国会」が続き、衆参両院の結論が違うことがしばしば起こりました。 参議院が否決するなど、両院で異なる議決がなされた場合、法律案を成立させるには2つの方法があります。 一つは「両院協議会」を開いて、衆参両院の代表が意見の一致を図る方法。話し合いの結果、成案が得られた場合は、それぞれの議院で可決されると成立します。 もう一つは「衆議院の再可決」です。衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決された場合は、法律となります。2008年のガソリン暫定税率の再可決が記憶に新しいですね。
法案審議をチェックしよう
6月に閉会した通常国会では、73本の法律が成立しました。今回の臨時国会でも、多くの法案が提出される見込みで、その中には、私たちの生活に大きく関わるものもあるはずです。決してひとごとではありません。国会でどのような法律が作られようとしているのか、審議の行方をしっかりウオッチしましょう。