「警察官」の恋人と結婚するという息子。なんとなく「高収入」なイメージがあるのですが「女性警察官」の年収はいくらなのでしょうか?
警察官は公務員であるため、収入が安定していると思われている傾向がある職業の1つですが、勤める形態によって収入の実態は異なります。 また、国家公務員と地方公務員でも収入に差があるため、警察官の年収の相場を知りたいときは、どの形で採用されたのか確認するとよいでしょう。今回は、警察官の年収や職種別の収入について解説します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
警察官の収入に男女差はない
前提として、公務員である警察官の給与に男女の差はないようです。性別にかかわらず勤続年数や階級によって給与が上がっていくシステムが採用されています。しかし一口に警察といっても、階級や採用職種が多数存在するものです。 表1は、令和6年度における警視庁の初任給です。 表1
※警視庁「給与・昇任制度」を基に筆者が作成 表1の「Ⅰ類採用者」は大学卒業程度の採用枠で「Ⅲ類採用者」は高校卒業程度の採用枠です。基本的にはⅠ類採用者のほうが収入面で優遇される傾向にあります。 ■警察官の収入はどのようにあがる? 警察官には階級制度が存在し、試験・勤続年数・実績による昇任が行われます。階級は「巡査・巡査長・巡査部長・警部補・警部・警視・警視正・警視長」に分かれ、階級の高い役職につくほど収入も高くなるといわれています。 また行政職の場合も同様に階級がありますが、地域により呼称が異なるため、今回は割愛させていただきます。 ■警察官の平均月収はどれくらい? 総務省が公表する「令和5年 地方公務員給与実態調査結果の状況」によると、警察職の平均月収は36万9082円でした。 ただし、これは全国の平均値であるため、あくまで目安として押さえておきましょう。 ■民間の女性労働者と警察官ならどちらが高月収? 厚生労働省の「令和5年 賃金構造基本調査」によると、女性労働者の平均月収は26万2600円でした。対して警察官の平均月収は36万9082であるため、警察官のほうがおよそ10万円高い可能性があることが分かります。