大谷翔平が今季最長145m弾 なぜあそこまで飛んだ?そのワケにパワー以外の理由が
◇MLB ドジャース 11-9 ロッキーズ(日本時間19日、クアーズ・フィールド) 【画像】第20号を放つドジャース・大谷翔平選手 『1番・DH』でスタメン出場したドジャースの大谷翔平選手から、今季メジャー最長飛距離・145メートル(476フィート)の特大HRが飛び出しました。 試合はドジャースが5点を追う6回。先頭の大谷選手は3球目135キロのスライダーを完璧にとらえると、打球はバックスクリーンに飛び込むソロHRとなりました。飛距離は145メートル(476フィート)と、今季メジャー最長です。 このHRがなぜそこまで飛んだのか。そのワケには、大谷選手のパワー以外の要素もありました。
■“打者天国”標高1マイルの高地球場
試合が行われたクアーズ・フィールドがあるのはコロラド州デンバー。この街は標高1マイル(1609メートル)にあることから『マイル・ハイ・シティ』と呼ばれ、球場にも標高1マイルを示す座席が置かれています。
高地球場が故に気圧が低いため、空気抵抗が少なく、他の球場よりも打球が飛びやすいという特徴から『ヒッターズ・ヘブン(打者天国)』とも呼ばれるほど。 実際に、各シーズンの最長飛距離をマークしたHRを見ると、 ・2015年 150.2メートル@コロラド ・2016年 153.6メートル@コロラド ・2017年 151.1メートル@ニューヨーク ・2018年 150.8メートル@テキサス ・2019年 153.9メートル@テキサス ・2020年 150.8メートル@アトランタ ・2021年 150.8メートル@ボストン ・2022年 153.6メートル@コロラド ・2023年 150.2メートル@アナハイム スタットキャストと呼ばれる解析ツールが導入されて以降では、9シーズンのうち、3度がコロラドにあるクアーズフィールドでのHRでした。 今季のHRでは、これまでヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が473フィートで最長でしたが、このデータと比較しても、 ・大谷翔平 角度30度 打球速度181.8キロ ・ジャッジ 角度29度 打球速度186.2キロ とジャッジ選手の方が打球速度は速いですが、飛距離では大谷選手が勝りました。