“ヤンキー姉”志築杏里、中学退学からブレイキングダウン出場、アイドル…波乱万丈な人生
「肩書ってどうなっているんですか?」と尋ねると、「それが自分でもわかっていないんですよ」と苦笑いした。“ヤンキー姉”志築杏里、36歳。元アイドル、歯科衛生士、BreakingDownファイター、TikToker、実業家、パチスロライター……様々な顔を持つ美女だ。12月には初の写真集を出すということでクラウドファンディングを開始したものの、そのリターン内容が異色すぎるということで最近は話題になった。ミステリアスな素顔に迫った!(前中後の前編) 【別カット】志築杏里、撮りおろしカット ──非常にマルチに活躍されていますが、出発点はどこになるんでしょうか? 志築杏里(以下、杏里) 原点は歯科衛生士ですね。いや、ヤンキーってことになるのかな? ──では、学生時代のことから教えてください。 杏里 私、中学でいきなり退学になっているんですよ。もちろん中学は義務教育なんですけど、自分が通っていたのは私立だったもので。なにかひとつが問題になったというよりは、いろんなことの積み重ねで退学になった感じです。 高校はヤンキー高校だったんですが、退学寸前までは何度もなりました。ただ、なんとかギリギリ卒業できて、一応、大学にも行ったんですよ。ところが根本的にバカなものだから、単位が取れなくて1年で辞める羽目になってしまいまして。その頃ですかね、母親が倒れたんです。 ──何があったんですか? 杏里 心労がたたったんだと思います。うちは4人きょうだいなんですけど、下の3人も結構ヤンチャだったんですね。親からすると「一番上の杏里がヤンチャだから、それを見て育った下の3人も感化された」と映ったのでしょう。母が実際に倒れたのを見て、さすがの私もちゃんとせなあかんと思いました。 それで友達にも相談したんですけど、「どう考えても杏里は家庭におとなしく収まるタイプではない」と言われまして。「シングルマザーになる将来とかも考えたら、就職率100%の歯科衛生士がベストだろう」ということで、そこから猛勉強して歯科衛生士の資格を取ったんです。 ──いざとなると、ヤンキーは馬力がありますからね。タレント活動は、どのように始めたんですか? 真面目に歯科医院で働くだけでは、なかなかな世に出る機会もないように思えますが。 杏里 高校の頃から、ちょくちょく『egg』(ミリオン出版=現・大洋図書)とか『manba』(同)みたいな雑誌に載ったことはあったんですよ。それで歯科衛生士の学校に通っているときに、たまたま事務所に入っている子と知り合いになったんです。 なにかの番組で欠員が出たからピンチヒッターをお願いされて、その流れでパチンコ番組のレギュラーにしていただいたという感じです。それが18くらいのときだったかな。そうこうするうちに歯科衛生士の仕事より芸能のほうが比率的に多くなってきたから、徐々にスライドさせていったんですけれど。