おはら祭で退任式・・・かごしま親善大使が“終了” 約半世紀の歴史に幕 鹿児島市の観光をPR
鹿児島テレビ
こちらは3日行われた鹿児島の秋の風物詩、おはら祭です。 2024年も天文館には約23万人が訪れました。 毎年恒例の行事がにぎわいを見せる一方で、終わりを迎えたことがありました。 鹿児島市の観光をPRする役目を担ってきた「かごしま親善大使」です。 前身のミス鹿児島から50年近くに渡った歴史に幕が下ろされ、おはら祭での退任式が最後の晴れ舞台となりました。 2日のおはら祭の夜まつり。 総踊りが始まる前、ステージの裏には、2人のかごしま親善大使の姿がありました。 最後のかごしま親善大使、第18代の上田尚佳さんと小田原千裕さんです。 任期の2年を終え、これから最後の仕事となる退任式に臨みます。 坪内一樹アナウンサー 「いよいよ最後の親善大使の退任式が行われます」 かごしま親善大使は、前身のミス鹿児島時代を含めると、その活動は1977年から始まりました。 2005年に現在の名称に変更。県内外のイベントで鹿児島の観光PRに取り組んできました。 約50年に渡ったかごしま親善大使の歴史。 最後のふたりからたすきが返却され、その歴史に幕が下ろされました。 第18代かごしま親善大使・上田尚佳さん 「次にたすきをつなぐことはできませんが、これからは鹿児島のファンとしてお役に立てればと思います」 終了の理由について運営事務局は、応募者が大きく減ったことやPRイベントの減少、またPR手法の主流がSNSへ変わってきていることを上げています。 毎年、このおはら祭 夜まつりでは新たなかごしま親善大使がお披露目されてきたこともあり、沿道の観客からは終了を惜しむ声が聞かれました。 観客 「もったいないこと。シンボルはあった方がいい」 「鹿児島の魅力をアピールする人材なので、やっぱりおられた方が」 最後のかごしま親善大使を努めたふたり。 自分たちの任期を終えた安堵感に包まれながらも、最後の大使となったことに寂しさも感じていました。 第18代かごしま親善大使・小田原千裕さん 「最後の大使として、自分に何ができるかや、これまでの歴史を考えた。自分のリアルな言葉で伝えるという意識で、2年間ふたりで活動できたと思う」 第18代かごしま親善大使・上田尚佳さん 「SNSやアプリの情報発信も必要だが、人と会うと人のパワーが伝わることを実感した2年間だった。(かごしま親善大使終了は)寂しい気持ちもある」 翌3日のおはら祭 本まつり。 歴代のかごしま親善大使たちが踊っていました。 毎年恒例、OG達による踊り連です。 第18代の2人も早速参加していました。 終了したとはいえ、沿道の観客からは写真撮影を求められるなど、高い人気を誇っていました。 約半世紀にわたったかごしま親善大使の活動。 鹿児島の観光PRに貢献した功績は決して色あせることはないでしょう。
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