【解説】大雪のピーク・対策は? 関東各地に大雪警報
日テレNEWS NNN
今後の雪の見通しや、降り方のピークの時間帯などを、news every.に出演中の気象予報士・木原実さんに聞きました。また、大雪への注意事項や対策をまとめました。 ◇ 東京都心も5日昼すぎから雨や雪が降り始め、この時間、中央道八王子IC付近では、道路上にもすっかり雪が積もっている様子がみられます。 この雪を降らせる原因が、いわゆる“南岸低気圧”と呼ばれるものです。5日夜の予想天気図によると、この“南岸低気圧”が八丈島付近を通過する予想になっていて、これは、上空の寒気を引き込み、低気圧が持ち込む暖気は入りにくい、関東南部でもっとも雪になりやすいパターンです。 5日午後4時40分現在の雨や雪の分布によると、雨が降っているのは千葉県などの沿岸部のみで、その他の地域は雪やみぞれとなっているようです。ただ、実際はこの分布の表示以上に、雪の範囲が広がっているものとみられ、みぞれと表示されている所でも、実際は雪という所が多くあるかもしれません。
■大雪警報の範囲が拡大する可能性…最新情報に注意を
5日午後4時50分現在、群馬や茨城・東京・千葉・神奈川の一部地域に「大雪警報」が発表されています。そして、夕方以降は「大雪警報」の範囲がさらに拡大する可能性があるのです。 今後の雪の予想を見ると、この後も関東の広い範囲で雪が降り続き、雪の降り方が強まって、一気に積雪が増えるような所もありそうです。東京都内でも、雪の強まる時間が予想されていて、帰宅の足への影響が心配されます。 その後、6日へと日付けが変わった頃に、雪はいったんやむ見込みですが、上空の谷が残るため、すぐに天気回復とはいかず、6日朝から日中にかけても、所々で雨や雪の降る所がありそうです。
■大雪に備えて…どんな注意や対策が必要?
今後、雪の降り方がさらに強まる予想ですが、6日にかけて、どのようなことに注意が必要でしょうか? 注意事項や対策をまとめてみました。 ①まずは「不要不急の外出を控えること」です。 5日夜は、帰宅ラッシュの時間と雪が強まる時間が重なる予想で、交通機関がさらに混乱するおそれがあります。可能な範囲で外出は控え、いま仕事に出ている方も、なるべく早く帰宅するようにしましょう。 ②冬用タイヤ 車を運転する方は、必ず「冬用タイヤやチェーンの装着」をしてください。 ③雪や凍結による転倒注意 今回の雪は水分を多く含んでいて、路面ではシャーベット状になっている所が多いようです。このため、6日朝は、路面がガチガチに凍るような所もあるとみられ、車のスリップ事故、歩行者の転倒などが多発するおそれがあります。 雪や凍結した路面を歩くときは、「小さな歩幅で」、「靴の裏全体を地面につけるベタ足で」、「重心を前に置いて」歩くようにしましょう。また、万が一転んだときに、とっさに手を付けるよう、両手が空くリュックを背負い、手には手袋をしておくといいでしょう。 ④最新の情報を確認 そして、5日夜から6日にかけては、交通機関が大きく乱れるおそれがあります。必ず出かける前に、交通情報や気象情報を確認し、時間に余裕をもった行動を心がけましょう。