【日経新春杯】参考レース振り返り 過去10年で3勝の菊花賞組からサヴォーナに注目
アルゼンチン共和国杯【データ:C メンバーレベル:B】
過去10年の成績【0-1-0-12】勝率0.0%、連対率7.7%、複勝率7.7% 2023年にキングオブドラゴンが10番人気2着と好走したが、13頭中3着内は1頭のみと結果は振るわない。今年はハーツイストワール、レッドバリエンテ、ディアスティマの登録がある。 レースはアフリカンゴールドが逃げ、1馬身後ろからアリストテレス、ジャンカズマが続いて1000m通過は1:07.0。ハンデ戦らしく直線は各馬が横に広がり、マイネルウィルトスが一旦は先頭に立ったが、4角15番手のインにいたJ.モレイラ騎手騎乗のゼッフィーロが馬群の狭いところを捌いて突き抜けた。勝ちタイムは2:29.9。ゼッフィーロは続く香港ヴァーズでも2着と好走している。 6着ハーツイストワールは道中13番手付近を追走。勝負所では外を回して直線はマイネルウィルトスとともに伸びかかったが、ラスト100mを切ったあたりで失速。勝ち馬から0.4秒差だったが、進路取りと動いたタイミングを考えると悲観する内容ではない。 7着レッドバリエンテは後方2番手から運んだ。直線で外に持ち出そうとするところで進路がなく、挟まれる不利があってこちらも勝ち馬とは0.4秒差。スムーズなレースができれば今回のメンバーでも上位争いに加わってきていい。 ディアスティマは中団馬群からレースを進めるも、13着。先行してこその馬だけに、持ち味を発揮できずに終わってしまった。
京都大賞典【データ:C メンバーレベル:B】
過去10年の成績【0-0-0-2】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0% 過去10年で出走は2頭のみと少ないが、いずれも6着以下。今年はヒンドゥタイムズとブローザホーンが出走を予定している。 雨上がり後の重馬場で行われたレースは、アフリカンゴールドが逃げる展開で1000m通過は1:01.6。ゴール前は道中3番手のインから運んだプラダリアとその直後を追走していたボッケリーニが馬体を併せての追い比べとなったが、プラダリアがクビ差制した。勝ちタイム2:25.3での決着だった。 4着ヒンドゥタイムズは中団のインでロスなく立ち回り、ゴール前は外からディープボンドに差されたが、勝ち馬と0.2秒差という内容なら力は発揮できたと言える。 ブローザホーンはヒンドゥタイムズの直後からレースを進めたが、向正面で菅原明良騎手の手が動き始め、3角から徐々に後退。4角を回りきったあたりで競走を中止した。それ以来の一戦となるだけに状態面が気になるが、条件は合っている。 ライタープロフィール 三木俊幸 編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。
三木俊幸