親子2代で甲子園へ 慶応・清原勝児「自分は自分」 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会の出場36校を決める選考委員会が27日にあり、慶応(神奈川)の出場が決まった。 【センバツの歴史に名を刻んだ名将たち】 5年ぶり10回目の出場が決まった慶応。元プロ野球選手・清原和博さんの次男・勝児内野手(1年)は親子2代での甲子園への道が開けた。「夢の舞台でプレーできるのがうれしい。チームで一番になるという思いが強い」と話し、「お父さんは(甲子園で)すごく活躍しているが、自分は自分。自分のできる最大限のプレーをしたい」と誓った。 選手らは学校内のホールの椅子に背筋を伸ばして座り、膝に手を置いて出場校発表のライブ中継を見守った。出場が告げられると、緊張の糸が切れたのか、体を縦横にゆらし、ホッとしたような笑顔が広がった。昨秋の関東大会で4強入りしたことなどが評価された。 発表が終わると、阿久沢武史校長が「諸君、おめでとう。夢の舞台で慶応の野球を存分に見せてください」と選手を激励した。大村昊澄(そらと)主将(2年)は「必ず日本一を達成して、日ごろの恩返しをしたいと思うので、応援よろしくお願いします」と応えた。森林貴彦監督は「日本一を目指してどういう道のりになるか。残された2カ月を有効に使って、危機感をバネにエンジョイベースボールの進化した姿を見せたい」と意気込んだ。【森野俊】