「アジア、可能性広がった」 真田さん、後進につなぐ 米Gグローブ賞
【ラスベガス時事】「アジアの国に対し、門が大きく開けた。 可能性は大きく広がった」。米ゴールデン・グローブ賞のテレビドラマ部門で日本人初の主演男優賞に輝いた「SHOGUN 将軍」の真田広之さん(64)は受賞後、報道陣のインタビューに語った。昨年9月のエミー賞に続く快挙だが、落ち着いた表情で、今回の成功が後進につながることを願った。 真田さんは今回の受賞によって「日本人だけでなく、世界の俳優や映画制作者が大きなチャンスをつかめると示せた」と強調した。日本語がせりふの70%を占める戦国時代劇は「賭け」だったが、言語の壁を越えて評価された。 受賞時のスピーチでは「世界の若い俳優やクリエーターの皆さんに自分を信じ、諦めないでほしいと伝えたい」とも述べ、自身が熟練の俳優や制作者らから学んだ経験を次世代に引き継ごうとする熱意をにじませた。 助演男優賞を獲得した浅野忠信さん(51)は、若い世代へのメッセージを求められ、「僕にもできることは絶対できる。夢があるならやっちゃえば」とちゃめっ気たっぷりに語った。 主演女優賞を受賞したアンナ・サワイさん(32)は、10代前半から日本で芸能活動を始めた。19年に拠点を米国に移し、人気シリーズ「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」などの映画やドラマに出演を重ねてきた。「SHOGUN」でエミー賞に続く主演女優賞を手にし、「たくさん感謝すべき人がいる」と感慨深げだった。