米FRB、3会合連続利下げの見通し-声明で近いうちの休止示唆か
(ブルームバーグ): 米金融当局は17、18両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、9月の金融緩和開始以来3会合連続となる利下げを決める公算が大きい。その場合、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは0.25ポイント引き下げられて4.25-4.5%となる見通しだ。
また、米経済は当局者が9月の四半期経済予測で予想していたよりも底堅く推移し、労働市場は以前に懸念されたほど弱くなっていない。一方、最近のデータではインフレ率鈍化のペースが以前の予測よりも減速していることが示されており、最新予測では来年の利下げ回数の見通しが減る可能性がある。
予想よりも堅調な経済データを背景に、景気の加速も減速も招かない中立金利が以前の推計よりも上方にシフトしているのではないかとの疑問が生じており、こうした不確実性も米金融当局者が先行き利下げペースを落とす新たな理由になるのではないかとSGHマクロ・アドバイザーズの米国担当チーフエコノミスト、ティム・ドイ氏は指摘した。
18日の会合後に公表される最新の四半期経済予測で最も注目されるのは金利予測分布図(ドット・プロット)だ。ブルームバーグ・ニュースがエコノミストを対象に実施した調査では、来年の利下げ回数見通しが計3回と、9月の前回予測の4回から減るとの見方が大勢を占めた。
会合後のFOMC声明を巡っては、金利を「徐々に」引き下げる見通しを示す文言が盛り込まれる可能性があると、バークレイズのエコノミストは予想。一方、当局が来年1月28、29両日の会合で金利据え置きを決めると予想するSGHのドイ氏は、近いうちの利下げ休止にオープンであることを示唆する選択肢も考えられるとしている。
金融当局は米東部時間18日午後2時(日本時間19日午前4時)に声明と四半期経済予測を公表し、2時半からパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見する。
原題:Fed Set to Cut Rates Then Consider a Pause: Decision-Day Guide(抜粋)