仏様にSNSとかけまして…つぶやきの影響力が目立つ世の中、住職が「落ち葉アート」を通じて届けたい思い
長野県諏訪市の住職がシンボルのイチョウで世相表現
長野県諏訪市四賀の仏法紹隆寺本堂前に真っ黄色のイチョウの落ち葉で「ブツブツ仏(ぶつ)」と描かれた「落ち葉アート」が登場した。イチョウが寺のシンボルになっていることから、岩崎宥全(ゆうぜん)住職(46)が考案。つぶやきがSNS(交流サイト)で大きな波及力を持ちつつある世相を表現した。 【写真】なぜ?高さ5.4mの仏像が山中に…一から造り上げた農家の思い
寺は落ち葉の撮影スポット
寺には目通り(目の高さの幹回り)4メートル余のイチョウの雄木と雌木が計2本あり、市天然記念物に指定されている。寺によると、樹齢約300年。毎年秋には落ち葉の撮影スポットとしても知られている。今年は10日ほど落葉が遅く、これから黄色いじゅうたんのような景色が楽しめるという。
スマホで撮影する参拝客も
20日は参拝客が落ち葉アートをスマートフォンなどで撮影し楽しんでいた。見慣れない言葉に、参拝客が「どういう意味なんですか」と尋ねると、岩崎住職は「仏様のつぶやきを皆さんで想像してみてください」と答えていた。
アートは「仏がつぶやく様子」
SNSの影響力が目立った世相と「仏」をひっかけ「仏がつぶやく様子」を描いたという。岩崎住職は「つぶやきによって熱狂的な盛り上がりも見せるけれど、真実を見極める力も求められています」と話している。 仏法紹隆寺の落ち葉アートは3年目。遊び心がこもっていて、1年目はハートマークを、昨年は「マジ卍(まんじ)」と描いた。