「高校生の息子にクレカを持たせている」というママ友。これって普通なの?
現在、電子マネーやQRコードなどさまざまな決済方法がありますが、クレジットカードは身近なキャッシュレス方法の一つです。 ネットショッピングではクレジットカードを使っている方も多いでしょう。 そこで今回は、高校生の子どもにクレジットカードを持たせても問題ないのかを解説します。
本人以外のクレジットカード利用がNGな理由
クレジットカードは、原則本人以外の利用が認められていません。 なぜなら、クレジットカードは申込者本人とカード会社の契約になるためです。 実際に「本人以外の使用禁止」を利用規約に定めているカード会社は多く、友人や知人はもちろん、家族であっても使うことはできません。 万が一本人以外が使用した場合には、本来受けられる補償が受けられなくなる可能性があります。 通常、クレジットカードには紛失や盗難で不正利用された金額を補償する保険がついていますが、カードを家族などに貸した場合や、カードの管理が行き届いていないと判断された場合は、この保険の適用対象外となる可能性が高くなるでしょう。 徳島県消費者情報センターはクレジットカード契約について、「販売業者から商品を購入するとき、その代金をクレジット会社が立替払いして、購入者が後日クレジット会社に返済する契約」と述べています。 クレジットカードは便利なものですが「借金」と同じであり、クレジット会社とカード名義人との契約であるため、家族間であっても本人以外のカードの使用はしてはならないといえるでしょう。
高校生がクレジットカードを使用した場合にはトラブルにもなりかねない
高校生の子どもにクレジットを預けた場合には、契約のトラブルになるリスクも考えられます。 例えば、お小遣いとして認めている用途や金額の範囲を超える買い物を、子どもがクレジットカードで勝手におこなってしまうケースです。 未成年がお小遣いの範囲を超えてクレジットカードを使用した場合は、契約の取り消しが認められています。 ただし、カードを使用者が未成年であることを立証するのは困難であり、実際に契約トラブルとなっているケースもあるようです。