90年ぶりに記録更新の大活躍を見せたハーランド 舞台が変わっても難なくゴールを決めるストライカーに足りないものは何か
記録を破り続ける男
ネーションズリーグのグループB第3節でスロベニアと対戦したアーリング・ハーランド擁するノルウェーは3-0で勝利を収め、グループの首位に立つことに成功した。ハーランドは今節でも素晴らしい活躍を見せ、2ゴールで試合を決めてみせた。 『talkSPORT』によると、ハーランドはこの2ゴールにより代表通算34ゴールとなり、これまでの記録保持者であるヨルゲン・ユーベ氏を上回り、ノルウェー代表における最多得点記録保持者となった。ユーベ氏が最後にゴールを決めたのが1934年であることから、実に90年ぶりの記録更新となった。 今までの活躍ぶりからハーランドがまだ24歳だということを忘れがちだが、今回の記録更新だけでなく、所属のマンチェスター・シティでの歴代最多得点記録でも、既に101ゴールで7位にランクインしている。年齢を考えれば、こちらの記録が破られるのも時間の問題であることがわかる。今季のプレミアリーグの得点王争いでも、他選手を差し置いて1位に君臨するなど、その活躍は止まるところを知らない。 これほど完璧な選手だが、度々指摘されているビッグマッチでの得点力さえ備われば、誰もが認める「歴代ナンバーワン」のストライカーになれるのかもしれない。実際に、昨季のレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ準々決勝の2試合やトレブルを達成した2023-24シーズンのCL準決勝、決勝では得点できていない。プレイ内容が疑問視されることもあり、勝負強さを身につけなければ、自身のアイドルでもあるクリスティアーノ・ロナウドを追い越すことは難しいかもしれない。 プレミアリーグやCLでも勝ち続ければ、いずれシーズンの成否を決めるような重要なビッグマッチがハーランドを待ち受けることになる。そこでも得点を決めて、チームをタイトルに導けるのだろうか。注目が集まる。
構成/ザ・ワールド編集部