【米国】トヨタ「カローラ“FX”」20年ぶり復活! 「専用エアロ」×走りの“スポーツサス”採用! レトロ&スポーティな「旧型オマージュ仕様」が登場 どんなモデル?
カローラ「FX」ってどんなクルマ?
現在、「カローラ」のハッチバックといえば「カローラスポーツ」ですが、かつては「カローラFX」がその代名詞でした。 そして2024年9月、アメリカで約20年ぶりにその名前が復活したのです。カローラFXや新しいカローラFXは、どのようなクルマなのでしょうか。 【画像】超カッコイイ! これが「新型カローラFX」です!(98枚)
トヨタを代表するビッグネーム、「カローラ」。初代が1966年に誕生して以来、現行型は12代目を数えます。 その間、「レビン」「セレス」「スパシオ」「ランクス」「ルミオン」など、カローラの名を冠した派生車種も大量に生み出されました。 そのひとつに「FX」があります。カローラFXは、1983年に登場した5代目カローラ(80系)の3ドア・5ドアハッチバック版として翌年の1984年にリリースされました。 基本的には4ドアセダンの後部をカットしてハッチバック化したモデルでしたが、斜めにスパッと切り落としたような、スタイリッシュなリアデザインを特徴としています。 当時の国内向けカローラシリーズはセダンと、セダンにハッチを備えた「リフトバック」、スポーティモデル「レビン」の陣容でした。 5代目カローラは前輪駆動(FF)化を果たしましたが、レビンは後輪駆動(FR)を堅持。今なお高い人気を誇る“ハチロク”ことAE86型は、この世代にあたります。 一方、欧州市場などではフォルクスワーゲン「ゴルフ」のような2BOX型のハッチバック需要が強いため、同エリア向けにハッチバックを用意。それを日本ではFXと名付けて販売しました。ドイツなどでは「コンパクト」と称していたようです。 当時の日本では、1980年にデビューして大ヒットを飛ばしたマツダの4代目「ファミリア」以降、各メーカーはこのクラスにハッチバックを相次いで投入。 日産でも、5代目「サニー」を1983年にマイナーチェンジした際、「クーペ」をハッチバックに置き換えるという、現在では考えられない(国内市場ではクーペは2年のみの販売)大規模なラインナップ変更を敢行してまで、ハッチバックを用意したほどです。 ハッチバックといえば若者向けというイメージで販売されていたこともあり、各社ともにスポーティグレードをラインナップしていました。 そのためカローラFXにも、5代目カローラシリーズのフラッグシップユニットで、AE86型にも積まれた「4A-GE」型4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載する「GT」を設定、スポーツハッチバックとして名を馳せます。 カローラFXはカローラの販売台数が多い北米市場にも用意され、中でも4A-GE型エンジンを積んだモデルは「FX16」とネーミングされて人気を博しました。 その後カローラは1987年に6代目(90系)へと進化し、FXも同時にフルモデルチェンジを行い、2代目に発展しました。レビンに搭載のスーパーチャージャー付きエンジン「4A-GZE」型は載りませんでしたが、GTが持つ走りのイメージは残されました。 1991年にはカローラが7代目にモデルチェンジされ、約1年後にFXも新型に切り替わって3代目が登場します。 この代から5ドアが消滅して3ドアハッチバックのみとなり、グレードもGTと「SJ」の2つに集約されました。 GTはさらにスポーツハッチバックとしての性格が強められ、エンジンはレビンと同様に5バルブ化されて160psにパワーアップ。操縦性を高めた「GTスーパーストラットサスペンション」装着車も設定されました。 しかし3代目の販売は苦戦。1995年の8代目カローラ登場とともに、3世代・約11年の歴史を閉じたのです。