「ミスをしてしまったんです…」井上想良“浩平”が連弾をしない理由を明かす<商店街のピアニスト 永遠の調べ>
田口浩正主演のドラマ「商店街のピアニスト 永遠の調べ」(毎週土曜夜11:00-11:30)の第6話が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて11月11日に放送された。第6話では、浩平(井上想良)が恵太(田口浩正)に“連弾を断り続ける理由”を語る様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】爽やかな笑顔が眩しい井上想良“浩平” ■「商店街のピアニスト 永遠の調べ」とは 本作は、2022年10月に放送され好評を博したオリジナルドラマ「商店街のピアニスト」の続編。新たなキャストを迎え、商店街にある1台のストリートピアノから繰り広げられるハートウォーミングなストーリーとなっている。物語では、妻を亡くしたフレンチレストランのオーナーシェフが、妻が生前演奏していたピアノを“ストリートピアノ”として生まれ変わらせ、そのピアノを通じてさまざまな人間模様と心の交流が描かれる。 主人公の水崎恵太役を務めるのは、名バイプレイヤーとして数々の作品に出演する田口浩正。心優しいフレンチレストランのオーナーシェフ・水崎恵太役を演じる。また、恵太の亡くなった妻であり、元ピアノ講師の水崎花織役は藤田朋子が担当。 そのほか、NHKの連続テレビ小説「らんまん」にも出演した俳優・井上想良が商店街にあらわれるピアニスト・今西浩平役を、フォロワー数が日本国内女性でNo.1の1000万人以上を誇るTikToker・景井ひなが、水崎のフレンチレストランでパティシエ見習いとして働く片岡美歩役を演じる。 ■恵太が高齢者施設に提案した内容とは… 前話にて、高齢者施設から“ピアノを寄付してほしい”とお願いされた恵太。そんな中、「セラヴィ!ケイ」にやって来た浩平は「ピアノの寄付を考え直してください」と頭を下げる。すると、恵太は微笑みながら「大丈夫」と話し、施設職員の田中とのやり取りを伝える。 実は恵太は田中に、寄付をしない旨の連携が上手くいっていなかったことを伝え、「このピアノが大切なものだと気付いたから、ここに置いておきたい」と話していたのだ。その代わりに、「花織(藤田朋子)と関係のある施設だから、別の中古のピアノを贈りたい」と提案。一連のやり取りを聞いた浩平は「良かった…」と安心するのだった。 その夜、恵太は花織の幻影から「浩平君があなたのことを真剣に考えてくれたように、今度はあなたが浩平君のことを真剣に考えてくれない?」とお願いされる。 ■浩平は迷いながら恵太に悩みを打ち明ける 翌日、ユキがピアノのパートナーと連弾をしながら楽しそうにピアノを弾く傍ら、恵太は浩平を呼び出す。恵太は浩平がウィーンに戻らない理由を尋ね、「悩みがあったら力になりたい」と伝える。 すると少し迷って浩平は「大切なコンサートで演奏のミスをしてしまったんです…」と口にする。そこで恵太は「人は誰しもが失敗し、そこから学んでいくものだ」と伝え、「ピアノの失敗はピアノで取り返すしかないよ。逃げちゃダメだと思うよ」と話すと、浩平は帰り道にどこか覚悟を決めた表情で走り出すのだった。 翌日、施設の田中から“恵太のピアノは受け取らずに今のピアノを修理し続ける”という内容の手紙が届いた。それは“恵太が花織のピアノを大切に想うように、世界にひとつだけのこのピアノ(施設にあるピアノ)を大切にしたい”という思いによるものだった。 ■ユキのパートナーが突如不参加に… そしてユキのCD発売日当日。ユキのパートナーから“手を怪我してしまい、ピアノが弾けない状態になってしまった”と連絡が入る。困ったユキは浩平に一緒に弾いてほしいと懇願すると、浩平は恵太の「逃げちゃダメだと思う」という言葉を思い出し、この頼みを承諾する。 演奏中の浩平はだんだんと笑顔になり、その様子を微笑ましそうに見守る恵太。配信終了後、浩平はこれまで胸に秘めた想いを口にし始める。 浩平はウィーンで恩師のコンサートに出演し連弾相手として1曲弾くチャンスを得たが、小さなミスからリズムを崩して手が止まり、演奏を中断させてしまったことがあったのだ。それから“二度とピアノを弾いてはいけない、連弾をしてはいけない”と思い、花織にメールをしたが返信がなく、帰国したのだという。 そんな浩平に恵太は「君は今日1歩、踏み出せたじゃないか。これから1歩1歩歩いて行きなさい」と力強く励ますのだった――。 次話では、浩平がある悩みを抱えた少年と出会い、彼に寄り添う様子が描かれる。また予告映像では、“ピアノが嫌い”だと言う少年に対して、「君は本当にピアノが嫌いなの?」と優しく語りかける浩平の姿が。第7話は11月18日(土)の夜11時から放送予定となっている。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部