【山口県】徳山駅前から徳山動物園間で実証運行 自動運行EVバス 「あたたかい目で見守って」
11月1日(金)に県内初の自動運転EVバスの実証運行が周南市で始まる。25日には同市役所で出発式が開かれ、村岡嗣政県知事や藤井律子市長らが試乗して最新技術を体験した。 高齢化などで公共交通のニーズが高まる中、人手不足の課題解決や中山間地域の足として期待が集まる自動運転EVバス。 県は同市と防長交通㈱(東田成民代表)、西日本電信電話㈱(北村亮太代表)、㈱マクニカ(原一将代表)と連携して自動運転EVバスの実現に取り組んでいる。 この実証運行では安全のために運転手が同乗して自動運転する「レベル2」でEVバスを運行する。将来的には完全自動運転の「レベル4」を目指す。
運行は時速18キロメートルていどの低速で徳山駅から市役所前、美術博物館、徳山動物園まで行き、帰りは徳山高校向かい、市役所向かいを通って徳山駅に戻る。 試乗体験した村岡知事は「ハンドルもアクセルもブレーキもないがスムーズだった。高齢化が進み、中山間地域も多いので、運転手がいなくても運行できるようになれば」と期待。藤井市長は「快適だった。見たことのない車が走っているので関心を持っていただき、ゆっくりだと思ってもあたたかい目で見て、実際に乗って欲しい」と呼びかける。 通りがかった高校生らは試乗運行する自動運転EVバスを見て「あれ何」、「自動運転すごい」と関心を示していた。 実証運行は11月1日から12月20日(金)まで。無料で乗ることができるが、水曜から土曜は予約優先で乗車する。乗車予約や運行状況、時刻表は特設サイトから確認できる。