【プレビュー】堅守の3位・岡山が勝点で並ぶか、破壊力の首位・清水が突き放すか| Jリーグ
【Jリーグ・プレビュー】明治安田J2リーグは4月27日と28日に第12節が開催。シティライトスタジアムでは、ファジアーノ岡山と清水エスパルスが対戦する。
その差はわずか3ポイント。勝点22で3位のファジアーノ岡山が、勝点25で首位に立つ清水エスパルスを迎え撃つ。ホームで岡山が首位を叩き立場をひっくり返すか、アウェイでも清水が強さを発揮し、さらに突き放すか。勝点6の価値をもつゲームとなる。 岡山の調子が再び上がってきた。木山隆之監督が就任して3年目の今季は、開幕から第7節までを5勝2分けで終え、順調に勝点を積み上げていたが、第8節・横浜FC戦で敗戦。雨が強く降るコンディションの中でセットプレーから3失点を喫し今季初黒星となった。 そこから第9節・愛媛FC戦、第10節・ブラウブリッツ秋田戦と2試合連続で引き分けに終わったが、愛媛戦は2-2だったスコアが秋田戦はスコアレスドローで決着。3試合ぶりの無失点を記録した。そして、前節・ロアッソ熊本戦は2-0で勝利。5試合ぶりの勝点3をつかみ、今季5試合目の完封勝利となった。 11試合を終え7失点はリーグトップである。この堅守こそが、清水相手に勝点3を奪うためのポイントの一つとなる。たとえ、押し込まれる時間が長くなったとしても受け身になり過ぎず、能動的な守備を仕掛けたい。注目は新加入ながら3バックの中央で守備陣を統率する田上大地。高い身体能力を誇るCBを中心に強烈な攻撃陣をシャットアウトできれば、勝点3はグッと近づくだろう。 今季2度目の3連勝中である清水からすれば、ここで勝点3を取れれば3位以下のチームとの差を大きく広げられる。まだ、昇格を意識するのは早いかもしれないが、自動昇格圏をキープするためには、大きな意味をもつゲームとなる。 ここ2試合はいわきFC、ベガルタ仙台に対して、撃ち合いを制しどちらも3-2で勝利。自慢の攻撃陣がかみ合いはじめ、ゴールを量産している。19得点はリーグ4位タイの数字であり、前節・仙台戦では2種登録の17歳・西原源樹が決めるなど、ここまでのスコアラーは9人を数える。 その中でもチームトップの5ゴールをマークするのは北川航也だ。清水のエースナンバーである23番を背負い、今季は主将にも就任。名実ともにチームをけん引するパフォーマンスを見せている。 2戦連発中の北川を中心にリーグ最少失点を誇る岡山の堅守を破れるかが、今季初の4連勝、そして首位固めにつながっていく。