新将棋会館、勝利第1号 野原未蘭女流二段「ふわふわした気持ち」
東京・千駄ヶ谷駅前に新たに建設された新将棋会館で7日、こけら落としとなる公式戦が指され、白玲戦順位戦B級で野原未蘭女流二段が中井広恵女流六段に勝ち、同会館での初勝利をあげた。 午後2時50分終局。新たな歴史の始まりをつげる1勝を手にし、野原は「本当に率直に嬉しいですし、旧会館のことも思い出しながらの対局ではあったので、徐々に慣れていくとは思うのですが、ちょっとふわふわした気持ちです」と笑顔を見せた。 新会館については「すごくきれいですし、すごく対局しやすい環境だなと思った」とし、昼食休憩場の雰囲気の違いも明かした。「お昼の休憩室は今まではあまり昼食をとりながらしゃべる雰囲気じゃなかったんですが、今日はお昼の時、結構皆さんが会話をしたりしていて。表現が難しいですが、修学旅行の時にホテルで食べるごはんみたいな雰囲気がありました」 野原は24年12月に女流二段に昇段したばかり。この勝利が女流二段初勝利でもある。今年の目標については「順位戦の昇級が1番近い目標ですし、今年度の成績が負け越しているので、来年度は勝率ももう少し復調させたいと思います」と意気込んだ。(瀬戸 花音)
報知新聞社