“肘打ち未遂”に大きな注目…ブレントフォード指揮官「退場になるべき」。元主審の見解は?
ブライトンのジョアン・ペドロが見せたブレントフォード戦での振る舞いに大きな注目が集まっている。 27日に行われたプレミアリーグ第18節でブライトンはホームにブレントフォードを迎えた。ホームのブライトンが攻勢を強める一方で、好調な攻撃陣を擁するブレントフォードも虎視眈々と得点チャンスをうかがうが、両チームともにゴールが生まれず、試合はスコアレスドローで終わった。 この試合の中で特に注目を集めたのが75分のペドロのプレー。イェホル・ヤルモリュクがブライトンFWのユニフォームを引っ張って進攻を止めた直後に、ペドロはその報復ともとれる行為として肘打ちをブレントフォードMFの顔面に向けて見舞ったが、幸いにも肘が相手選手に当たらなかった。ピッチ上で主審のアンドリュー・マドレイ氏は何の措置も取らず、VARの確認も行われたが、ブライトンFWが処分を受けることはなく、反対にヤルモリュクにイエローカードが提示された。 これを受け、ブレントフォードのトーマス・フランク監督は、試合後にペドロが退場になるべきだったかと問われ「イエス。当たった、当たらなかったにかかわらず、他の選手に向かって腕を振り上げてはならないと私はルールを理解している。だからVARがあるんだ。VARは将来的により適切に使われなければならない」と判定への疑問を呈した。 一方で、ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督は「(フランク監督の意見を受けて)興味深い意見で、私は完全に異なるものであるように見ていた。私にとってはレッドカードではない。どうしてレッドカードなんだ?彼は相手選手から自由になろうとしていただけだ」と主張していた。 なお、元プレミアリーグレフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏は『アマゾン・プライム』でこの場面について「ルールによれば、“相手に当たる、もしくは当てようとしたか”だ。当たってはいなかったから、接触があったとして彼を退場にすることはできない。だから、相手に当てようとしたかどうかが焦点だ」と話し、自身の見解を続けた。 「マドレイはとても良い位置にいた。ジョアン・ペドロを接触により退場させることはできなかった。しかし、彼を接触未遂で退場にできる可能性があった。あれは未遂以上のジェスチャーだったと私は考えている。ジョアン・ペドロはレフェリーに対してあのジェスチャーをしたのかもしれないが、仮に強く相手に当てようと肘を振ったのなら、彼は腕をもっと外側に振り出し、接触を生み出していたと思う」