「にぎやかで楽しい」福井市の小規模4校の児童が交流 5年生と6年生が学年ごとに合同授業
福井テレビ
少子高齢化により全国各地で学校の統合が進む中、地域の事情で統合できない場合や、統合しても小規模校のままの学校があります。5日、小規模校が抱える教育課題を解決しようと、福井市沿岸部の小学校を中心に4校の小学生が参加して、学年ごとに分かれた合同授業が行われました。 合同授業に参加したのは、福井市の越廼、国見、長橋、殿下という4つの小学校の5年生と6年生29人です。 このうち長橋小学校では、建設会社の社員を招いて除雪車の仕事や仕組みを学ぶ出前授業が行われ、児童らはラジコンを使って運転操作に挑戦しました。別々の学校に通う児童らですが、協力して操作をしていました。また、その後行われたレクリエーションでは、緊張も解けた様子で夢中になって活動していました。 越廼小の児童: 「いつもは人数が少ないから大人数でいろんなことができて楽しい」 「大人数のほうが一緒に学ぶ仲間がいて、仲を深められる。共有しあえる」 国見小の児童: 「人数が多いと、少ないとできないことができる」 長橋小の児童: 「みんなと交流できるから楽しい」 殿下小の児童: 「普段は僕一人ですが、普段と違ってにぎやかで、いろんな意見が出てくるし、みんなそれぞれ違うから楽しい」 この合同授業は10数年前から続けられています。合同で授業を行うことで他の学区の児童との交流を図り、多様な意見や考え方に触れてほしいという狙いがあります。 越廼小の教員: 「普段は、昔から一緒の子たちと育ってきている中で、新しい友好関係を築くというのは意味のある勉強」 長橋小の教員: 「いつも通り元気で明るくやっている。ただ大人数になると緊張はしているみたい。今後、大勢の場に出ると思うので、場慣れが必要」 児童たちは「緊張はしたけど、みんなと触れ合えて楽しかった」などと楽しそうに話し、大人数での学びの機会を味わう一日となりました。
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