綱獲り琴桜は十両・琴栄峰との三番稽古で2025年始動「ここからが本番」
大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)で横綱昇進を目指す大関・琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)が3日、千葉県松戸市の同部屋で新春初稽古を行った。 幕下力士に1番胸を出した後に十両・琴栄峰と連続して11番。激しいぶちかましから一気に体を寄せていく力強い相撲を披露し、右を差せなくても肩越しの右上手で揺さぶりをかけ、徐々に自分の形に持ち込むなど力の違いを見せつけた。年末は12月31日まで稽古していたこともありあまり正月気分を感じていない様子。「いつも通りです。大きな目標に向かって、ここからが本番」と表情を引き締めた。 元日は祖父で先代師匠の初代琴桜の墓参りをし優勝を報告した。父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)によると、墓前の前には土俵入りができる広めのスペースがあり、師匠は「2代目(琴桜)をここで土俵入りさせます」と誓ったという。 昨年九州場所で14勝を挙げ初優勝。綱獲りに向け「やれることをやるだけ」といつも通りの言葉に力をこめた。しばらくは部屋で調整するが、6日の稽古総見後に出稽古を検討している。