マリノスじゃなければ…? 他クラブなら主力になれそうな選手(2)厳しい立場…。パリ五輪行き遠ざかった22歳
J1リーグで5回の優勝を果たしている名門・横浜F・マリノス(横浜マリノス時代を含む)は、分厚い選手層を誇っている。それだけに、ピッチ上に立つ11人に選ばれることは簡単ではない。今回は、横浜FM以外のクラブであれば、主力としてプレーしていても不思議ではない能力を持った選手を紹介する。※各データは5月7日時点。
DF:加藤聖 生年月日:2001年9月16日(22歳) 2024リーグ成績:2試合1得点0アシスト 加藤聖は、2020年にV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタートさせると、2年目の2021シーズンから出場機会を増やし、2022シーズンはJ2で35試合に出場する左サイドバックのレギュラーとなった。その活躍に注目が集まり、2023シーズン途中に横浜F・マリノスに移籍している。 それでも、J1の強豪ですぐにポジションを得るのは難しかった。昨年10月には右ももを負傷して長期離脱を強いられ、2024シーズンのスタートも遅れている。それでも、4月27日のJ1第10節・セレッソ大阪戦でJ1デビューを果たすと、5月6日の第12節・浦和レッズ戦では終盤に初ゴールを記録して、勢いに乗っているところだ。 ただ、マリノスの左サイドバックには永戸勝也という不動のレギュラーがいる。レッズ戦でのマリノスは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に備えてメンバーを落としていたため加藤に先発の機会がめぐってきたにすぎず、定位置確保への道は険しそうだ。 パリ五輪世代の加藤は、長崎で植中朝日とともにレギュラーだった時期に世代別代表に呼ばれていたが、ピッチに立てない時期が続いて声が掛からなくなった。それでも、左足のキック精度が非常に高く、攻撃での貢献が期待できる。リーグ屈指のサイドバックがいるクラブでは難しいかもしれないが、左サイドの攻撃力アップとセットプレーのキッカーが欲しいクラブにとっては魅力的な人材ではないだろうか。
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