楽天・今江監督 就任1年目は4位確定「とにかく悔しい」交流戦Vも終盤に苦闘「勝たせられなかった…」
◇パ・リーグ 楽天1―5ロッテ(2024年10月1日 楽天モバイル) 楽天が5連敗でクライマックス・シリーズ進出の可能性が完全に消滅した。今季21度目の先発マウンドに上がった岸孝之投手(39)は8回1/3で121球を投げ6安打5失点(自責2)の力投も、守備での痛恨のミスが響き逆転負け。し烈な3位争いを繰り広げてきたロッテとの戦いは、138試合目に4位が確定し本拠で終戦となった。 【写真】<楽・ロ>5回2死一、二塁、友杉の打球は遊撃後方へ。これを村林がグラブに当てて落とし2者が生還(撮影・長久保 豊) 今江敏晃監督(41)の就任1年目は、交流戦優勝などシーズン終盤まで奮闘も4位が確定した。残り5戦で借金は3。終盤に無念の5連敗となり「悔しいですね。岸が本当に不運な形で点は取られましたけど、気持ちのこもった投球してくれましたし、選手たちは最後まで諦めずに戦ってくれましたし、もちろんAクラス(への挑戦は)は今日で途絶えてしまいましたけど、残り試合もあるのでしっかり最後まで戦っていきたい」と厳しい表情で声を絞り出した。 8回107球を投げ自責0の力投を見せた39歳の岸を9回のマウンドにも挙げた。「7、8回も交代のタイミングをうかがってたんですけど、本人から“投げさせてくれ”という強いアプローチを受けたので。そこは彼に“じゃあ頼む”ってことで、非常に気持ちのこもったピッチングだった」とベテランの気持ちに目を細めた。 交流戦優勝など大きな成長や手応えを感じながらも、就任1年目は4位が確定した。指揮官は「とにかく悔しいです。ただこの時期にこうやってここまで戦えたのは選手たち本当に頑張ってますし、勝たせられなかったところが自分としては非常に悔しいです」と唇をかんだ。 打線については、走者も出せず作戦も立てづらいか問われ「ずっとここ最近の試合が、先制してもその後の追加点が取れなくて、先発ピッチャーだったりが、逆に相手に複数失点する状況が続いていたので。うちは先制して、中押しして1点ずつ取って勝ってきたチームなので、最後の方は自分たちの形をつくれなかった」と自身を責めた。 この日の5回の村林のプレーには「簡単なプレーではないし選手は必死にやっている。その中でそういう経験を生かして今後に生かしてほしい」と気遣いを見せた青年指揮官。3位と4位の差は「やっぱり要所要所でのミスだったり、細かいプレーを…例えばスクイズだったり、今日もセーフティースクイズとかされましたけど、やって欲しい選手がなかなか成功できなかったところが大きい。細かなプレーの詰めが攻撃にしたらそうですし、守備も一つ一つってところも含めて球際だったりそこだと思う。同じプロなんで戦力とかはありますけど、細かなプレーができてるチームは強いと思った」と自身の考えをしっかりした口調で明かした。