アントニオ猪木が「ディナー・プロレス」に登場!【週刊プロレス】
週刊プロレスでおなじみのプロレス評論家・流智美さんが若き日のアントニオ猪木の戦い、苦悩、知られざる物語を詳述した書籍『猪木戦記 第0巻 立志編』(ベースボール・マガジン社)が好評発売中だ。 公衆の面前で衝撃…アントニオ猪木、暴漢に刺される! 左耳の後ろを10針縫う
日本プロレスの若手時代の猪木は1964年から66年までアメリカ武者修行を敢行。その中には猪木自身がびっくりするようなシチュエーションでの試合もあった。64年5月30日、ミズーリ州セントルイス市内にあるチェイス・ホテルで開催された「ディナー・プロレス」に登場。この日に猪木はシングルマッチで15分時間切れ引き分け、さらにタッグマッチ(30分3本勝負)で敗れている。 猪木は当時のことを次のように回想。「お客さんがテーブルでディナーを食べながら我々の試合を見ていたので、リング上から『リングのチリやホコリが飛ばないのかな? なんだか、衛生的な環境じゃないな』と思いながら試合をしていた」。後年、釘板デスマッチや巌流島の決闘など奇想天外な闘いを繰り広げることになる猪木といえども、ステーキやハンバーグを食べながら観客が自分を見ている光景には強い違和感をおぼえたようだ。
週刊プロレス編集部