鈴木雅之「ボーカリストという立ち位置がすごく好き」その理由とは?
鈴木雅之が、モーニング、ワーク、ナイトというキーワードでライフスタイルについて語った。 鈴木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「SUMIFUNOCHUKAI STEP DESIGN YOUR LIFE」。オンエアは4月6日(土)。 鈴木は3月27日、豪華アーティストが参加した18枚目のニューアルバム『Snazzy』をリリースした。
明け方に寝て、10時に起きる
まずは鈴木に朝の過ごし方を訊いた。 鈴木:起きるのは10時くらいかな? 宵っぱりなんですよ。夜型っていうんですか。寝るのが4時や5時くらい。音楽三昧だから、いろいろ確認したり、ヘッドフォンで何か聴いたりして、テンションが上がるとなかなか眠れなかったり。いろいろやることもあるので、自ずと4時、5時になってしまう。そうすると起きるのが10時ぐらいですね。 山田:睡眠時間5時間くらいだから短いですよね。 鈴木:昔は長く寝られたけど、歳を重ねると意外と寝られないね。 渡辺:寝るためにこだわっていることってありますか? 部屋の雰囲気やベッドなど。 鈴木:なるべく陽が入らないようにしないとだめですね。だからカーテンは厚手のもので。あとは抱き枕ね。 山田:いわゆる長いやつですか。 鈴木:はい、長いやつに足を絡ませて。 山田:起床はお昼に近いですけど、朝ごはんのようなものは食べますか? 鈴木:ブランチ的なやつになっちゃうんだよね。10時30分ぐらいにはなるべく食べるようにしています。 山田:何を召し上がるんですか? 鈴木:和食から、わりとパンも好き。必ず食べるのは納豆と海苔。サラダに必ず入れて。 渡辺:海苔は縁が深いからね。 鈴木:大森海苔親善大使になったことがあるのでね。
「ボーカリストという立ち位置」が好きな理由
鈴木のニューアルバム『Snazzy』には、松本孝弘(B’z)、GReeeeN、水野良樹(いきものがかり/HIROBA)、Billyrrom、つのだ☆ひろ、石崎ひゅーいなど、若手からベテランまで豪華アーティストが多数参加している。まずはアルバムタイトルの意味から訊いた。 鈴木:『Snazzy』って、1930年代のハリウッドの若手俳優やスターたちが見せた派手なスタイルを指すスラングなんですよ。いつかこのタイトルを使いたいなってずっと温めていました。「粋」や「オシャレ」という意味もあって、鈴木雅之の生き方もこのタイトルに重ねながら楽曲を並べるのがいいかなと。 渡辺:鈴木さんはまもなく……と言っても2年後ですけど、70歳になられるので、そこまでのステップで、古希の鈴木雅之を完成させていこうとしていますよね。 鈴木:今年を入れてあと3年あるんですよ、一応。今はいわゆるステップ1、2、3のシーズン2というか。還暦のときもステップ1、2、3でみんなと楽しんだんですよ。だから「古希ソウル」に向けてみんなと一緒に楽しもうと思っています。 渡辺:世界で「古希ソウル」と言っているのは、この方だけなので、ワンアンドオンリーですね。 山田:こんなかっこいい古希の人なかなかいませんね。 渡辺:今回もすごいアーティストが多数参加していますね。若い人たちとコラボレーションするときに、普段から気をつけていることはありますか? 鈴木:これだけ歳を重ねてきますと、若い連中から訝しがられるんだよね。我々も20代でデビューした頃だって、50代、60代の人はものすごく年上だったじゃないですか。自分が20代のときの40歳上って服部良一先生ですからね。だから若い人たちのところまで降りていかなければ楽しめないですよ。 渡辺:鈴木さんが今の自分の年齢、今の時代を楽しんでいることが、こういうところで証明されるんですね。 鈴木:音楽を通していろんな世代の人たちと一つになれる。だからやっぱりボーカリストという立ち位置がすごく好きですね。シンガーソングライターだったら全部自分で処理できちゃうでしょ。音も作れてパフォーマンスも全部できてしまう。でもボーカリストはどんなアーティストの曲でも自分色に染め上げられる。そこは自分がソロデビューしたときから大事にしているスタンスですね。 山田:参加ミュージシャンのコメントを読むと、鈴木さんをリスペクトしていることがわかりますけど、鈴木さんのほうがみなさんにカジュアルに接しているのだろうなということがすごく伝わります。 渡辺:だから若手からB'zの松本さん、つのだ☆ひろさんといったベテランがいても、鈴木雅之のところに集まれば鈴木雅之の音楽になっちゃうんだよね。まさに『Snazzy』ですね。やっぱり具体的な細かい歌詞のメッセージというよりは、全体として生き方のようなものが現れている大人のアルバムだなと思いました。 鈴木:これほどいろんなミュージシャンやアーティストとコラボしている人って、手前味噌ですけど、そういないと思います。ソロデビューしたときに大沢誉志幸さん、山下達郎さん、小田和正さん、彼ら3人とコラボすることができて。ボーカリストとしての方向性が定まっていくときに、彼らが背中を押してくれたところがあって、そこからの出発なので。いろんな人とやることで刺激を受けますし、自分のものも提示したいし、そういうミュージシャンシップをずっとやり続けていると思いますね。 渡辺:そしてみなさん、ぜひ『Snazzy』のジャケットもチェックしてください。鈴木雅之さんでしか着こなせない上着を着ています(笑)。いわゆる昔の酒場みたいな場所で。 山田:色合いもいいですよね。 鈴木:ありがとうございます。 鈴木のツアー「masayuki suzuki taste of martini tour 2024 Step123 season2 "Snazzy"」が4月27日(土)からスタートする。 鈴木:コロナ禍を経験したじゃないですか。だから出し惜しみはもうダメなんですよ。楽しむときは目一杯楽しもうという思いを、ああいうことを経験することによって改めて持つことができたので、音楽でみんなが一つになれるといいなあと思います。よかったら来てみてください。