【大阪・新世界グルメ】東京人が感動する激シブ居酒屋『なだや』の「湯どうふ」はなぜウマい?
ここで生ビールをおかわり。壁のメニューにあった「大阪3大名物」の最初に書いてあって気になっていた湯どうふを頼んでみることに(ちなみに他の2つの名物は「紅しょうが天ぷら」と「どてやき」でした)。 その湯どうふにびっくり。生まれも育ちも東京の筆者が知っている湯どうふは、その名の通り湯に浸かった豆腐をポン酢などのタレにつけて食べるものです。
しかし、この店の湯どうふはダシに浸かっており、上にこんもりととろろ昆布が乗っています。そのダシを一口飲んでみたところ……思わず「ウマっ!」と声が漏れてしまいました。昆布のしっかり効いた旨みたっぷりな味わい。最高の一言です。 ふるふるの豆腐に味がよく沁みていて、まさに飲むようにしてあっという間に完食してしまいました。これが大阪の湯どうふなのか、この店のオリジナルなのか。このあたりは未確認なのですが、ものすごく美味であることに変わりはありません。
ベースのダシがしっかりしているので、きっとおでんも美味しいハズ、ということで追加注文。予想は見事に正解。特にやさしいダシが染み込みまくった大根は絶品でした。
居合わせたカップルの漫才のような会話が耳に入ってきて、口からも耳からも大阪らしさを味わいながらの楽しい晩酌になりました。
まとめ
帰り道、堺筋沿いを通天閣方面に向かって歩いていると、閉まったシャッターが並ぶ中で1カ所だけ明るくなっている場所があり、近づいてみたらなんと古本屋でした。ぼんやりと光るそこだけが異世界のようで、不思議な気持ちになりました。 気軽に遊びに行けるけれど、ちょっと横に逸れてみるだけで、ディープで楽しい世界が広がっている大阪・新世界。次回はもっともっと深いところへ探索してみるつもりです。
●SHOP INFO なだや 住:大阪府大阪市浪速区恵美須西3-2-16 三京ビル1F TEL:06-6648-0621 営:11:00~23:00 休:無休(年末年始は休みあり)
●著者プロフィール 工藤真衣子 Photographer。人物を中心に様々な媒体で撮影。グラビア、インタビュー、プロフィール、ドラマ映画スチールなど。ライター:食レポ、レシピ記事は現地系異国メシ、珍しい食材、味のある店など個人的に好きな店や料理を紹介。新宿御苑前で写真館「スタジオ アトリーチェ」経営。
工藤真衣子