ドジャース、今オフも超大型補強に動いている!? FA市場で狙いたい有力選手は…?【コラム】
今オフ注目左腕も“射程圏内”
トレード市場で最も注目を集めているのがギャレット・クロシェだ。2020年のメジャーデビューから常時100マイル(約160キロ)を叩くリリーバーとして注目されていたが、2022年のトミー・ジョン手術後、今季から本格的に先発投手としての稼働を始めた。 若干球速は落ちたが、それでも平均以上の速球と変化球を操り、今季の奪三振率35.1%はメジャー1位だ(min. 140IP)。シーズン終盤には横変化の大きいシンカーを導入するなど更なる進化の兆候も見せている。 FAまであと2シーズンあり、獲得するならトレードとなるわけだが、シカゴ・ホワイトソックスはMLBレベルとプロスペクトで野手を欲しがっているとされている。 ドジャースのファームには野手・投手共に才能ある選手が揃っているが、トップ1,2のドルトン・ラッシング、ホセ・デパウラはドジャースがあまり出したくないように見える。 ラッシングは夏のトレード交渉の際にシカゴ・カブスから打診されたが断ったという情報があり、デパウラは過去に似たような選手だったヨルダン・アルバレスをトレード放出して苦い経験をしたことがある。 プロスペクトを出したくない場合は相手の不良債権を引き取り、価値を圧縮するという手があり、ホワイトソックスには3年$49.3Mの契約が残るアンドリュー・ベニテンディーがいる。 これを全て引き取る代わりに見返りを小さくさせることもできる。トレード巧者アンドリュー・フリードマン氏の腕の見せ所となりそうだ。
ドジャースなら”大化け”も…?
ニック・ピベッタはボストン・レッドソックスをFAとなった先発投手で、それほど評価されていないが、詳しく分析すると可能性の塊であることが分かる。 防御率、FIPを見るとどちらも4.00近辺でバーンズやスネルと比べると見た目、投球内容共にそれほど素晴らしいとは言えない。 一方で、過去2年併せたK-BB%は22.8%でリーグ5位(min 250IP)、Stuff+126は1位、Pitching+107は5位であり、投げている球、自分の球を投げ切る力は十二分に持ち合わせている。 過去4年で106先発をしていることから、先発補強としては十分で、ドジャースの投手改造能力を使えば大きく化ける可能性がある。評価されていないことが逆に価格を下げるため、ローリスクハイリターンの選手となる可能性も高い。