西~東日本 荒天のち さくら開花促す暖かさ 週後半は北日本も気温上昇で融雪災害に注意
週明けのあす11日(月)午後は西から天気が下り坂となり、あさって12日(火)にかけて西日本や東日本は太平洋側を中心に雨や風が強まるおそれがある。13日(水)以降はこの時季としては気温が高くなり、西日本や東日本ではさくらの開花を促す暖かさとなりそうだ。
あす~あさって 低気圧や前線が発達しながら接近
西日本から東日本は、きょう10日(日)からあす11日(月)午前にかけては晴れる所が多い見込み。ただ、あす11日(月)は次第に西から前線を伴った低気圧が近づくため、午後は西から天気が下り坂に向かいそうだ。あす11日(月)夜遅くは西日本の広い範囲で雨が降り、九州南部や四国の太平洋側では雨足が強まるおそれがある。 あさって12日(火)にかけて低気圧が発達しながら東に進むため、西日本の太平洋側では12日(火)未明から朝にかけても土砂降りとなりそう。
また、東海は12日(火)明け方ごろから雨が降り出し、朝から夕方にかけて大雨となるおそれがある。関東の平野部は昼前から本降りとなり、夕方を中心に雨足が強まりそうだ。沿岸部では風も強まり、荒れた天気となる見通し。 西日本から東海は12日(火)午前、関東では夕方を中心に交通機関が乱れるおそれがあるため、時間に余裕を持った行動を心掛けた方がいいだろう。
週後半は各地で気温上昇 東京都心や名古屋は20℃予想も
13日(水)以降の西日本から東日本は太平洋側を中心に晴れて、最高気温はこの時季としては高くなりそうだ。16日(土)は東京都心と名古屋で20℃と4月中旬並みの予想。さくらの開花を促す暖かさになりそう。朝晩はまだ空気がヒンヤリするため、一日の寒暖差はかなり大きくなる見通し。 なお、北日本でも週後半14日(木)以降は平年より気温が高く、16日(土)の最高気温は秋田は11℃、仙台は14℃まで上がる予想。多雪地では雪解けが進むおそれがあるため、なだれや土砂災害などの融雪災害に注意が必要だ。
あと1週間ほどで東京はさくら開花か
この先の雨や季節先取りの気温が、さくらの開花を後押しする見通し。全国で最も早くソメイヨシノのさくらが開花するのは、東京で来週18日(月)ごろの予想だ。次いで、福岡と名古屋で19日(火)ごろの見通し。いずれも平年よりやや早く、そのほか全国的にも今シーズンは例年より4~7日ほど早く開花する所が多い予想だ。あと1週間ほどで、本格的な春の便りが届くかもしない。 (気象予報士・鈴木悠)